【兄弟子・西岩親方が語る稀勢】血だらけになっても稽古「強くなると思った」

[ 2017年1月22日 07:50 ]

稀勢の里初V

<大相撲初場所14日目>白鵬が貴ノ岩に敗れ、初優勝が決まった稀勢の里
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 大関・稀勢の里の兄弟子で、田子ノ浦部屋・部屋付きの西岩親方(40=元関脇・若の里)は弟弟子の優勝に目頭を熱くした。自身が関脇として土俵に上がっていた04年九州場所。10歳下の稀勢の里は猛稽古を乗り越えて新入幕となった。血がにじむような努力を実らせた男を称えつつ、さらなる飛躍を期待した。

 稀勢の里の兄弟子で田子ノ浦部屋・部屋付きの西岩親方(40=元関脇・若の里)は弟弟子の優勝に「まだ実感が湧かない。信じられない。こつこつやってきましたから、ようやくここで花開いたのかな」と胸を熱くした。自身がまだ関脇だった04年九州場所。10歳下の稀勢の里は猛稽古を乗り越えて新入幕となった。その後の軌跡を知るだけに「10歳下の後輩ですけれど、優勝や横綱に挑戦している姿を見ると立派です」と喜びもひとしおだ。

 「入門した時から他の力士とは違った。誰よりも稽古をしていました」。ともに汗を流したかつての稽古場。「毎日、泥だらけになるまで稽古をつけた。今じゃ言えないけど蹴っ飛ばすまであった。それでも付いてきた。血だらけになっても稽古して、強くなると思った」と懐かしむ。

 ◆西岩親方(元関脇・若の里)本名・古川忍。1976年(昭51)7月10日生まれ、青森県弘前市出身。中学卒業前に鳴戸部屋に入門し、92年春場所初土俵。98年夏場所新入幕。最高位は関脇。膝などの度重なる大ケガで大関には届かなかった。15年名古屋場所後に引退。

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2017年1月22日のニュース