琴奨菊初黒星 土俵際はたかれた「クソ!クソ~!クソ~!」

[ 2016年3月18日 05:30 ]

支度部屋で大勢の報道陣に囲まれる琴奨菊

大相撲春場所5日目

(3月17日 エディオンアリーナ大阪)
 綱獲りを目指す大関・琴奨菊に初黒星がついた。立ち合いから一気に出たものの、平幕の隠岐の海に土俵際ではたき込まれた。因縁の相手に喫した敗戦を糧に再出発を誓う。全勝は大関・稀勢の里、平幕の勢、逸ノ城の3人となった。

 満員の場内がため息に包まれた。井筒審判長(元関脇・逆鉾)から告げられた協議結果は隠岐の海の勝利。初黒星の琴奨菊は唇をかんだ。引き揚げた支度部屋で風呂に飛び込むと「あ~、クソ!クソ~!クソ~!」と何度も、うめいた。

 隠岐の海には過去10勝3敗と優勢も、大関獲りがかかった11年名古屋場所では煮え湯を飲まされた。一人横綱の白鵬を破り、昇進はほぼ“当確”と思われた状況で臨んだ13日目。1メートル91と大柄で懐が深い難敵の小手投げで転がされた。翌14日目も若の里に屈し、平幕連敗が響いて、同場所後の昇進を逃した。綱獲りの場所で再び因縁の相手を迎え、朝から気合満点。部屋全体の稽古が終わっても居残りで立ち合いの動きを何度も確認した。

 立ち合いで右を差すと一気に前へ出た。狙い通りの一方的な展開。ただ、土俵際で相手のはたきを食らい土俵下へ。物言いがつき、協議を待つ間は「どっちか分からない」と取り直しに備えたが、願いは通じなかった。

 優勝した初場所で似た場面があった。4日目の安美錦戦。相手が土俵外に飛び出すよりも早く、自身の右足甲が土俵についたように見えた。微妙なタイミングだが、この時は自らに軍配が上がり物言いもつかず白星。2場所連続で、そんな幸運には恵まれなかった。

 横綱昇進には連続優勝が条件。八角理事長(元横綱・北勝海)は「横綱も1敗だし、優勝争いは横一線じゃないか。負けは痛いけど、まだ序盤。生みの苦しみ、試練と思えばいい」と奮起を促した。風呂場で悔しさも洗い流した本人は出直しを誓う。「もったいなかった。でも(立ち合いの感触は)凄くいいし、やることはやっている。悔しいけど今後につながると思う」。3横綱がすでに1敗の“荒れる春場所”で、勝負はこれからだ。

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