皆川賢太郎 今季限りでの現役引退を表明 ソチ五輪代表なくなり

[ 2014年1月19日 20:23 ]

今季限りで現役を退く意向を表明した、アルペンスキー男子の皆川賢太郎選手

 アルペンスキーで日本男子の中軸として長く活躍し、2006年トリノ冬季五輪の回転で3位と0秒03差の4位に入った36歳の皆川賢太郎(ドーム)が19日、スイスのウェンゲンで今季限りでの現役引退を表明した。ワールドカップ(W杯)回転第5戦で1回目に途中棄権し、ソチ冬季五輪代表入りの可能性がなくなった。

 皆川は今季復帰したW杯で4戦に出場して1度も2回目に進めず、全日本スキー連盟が定めた五輪派遣基準を満たせなかった。レース後に「もう十分かな。これが最後になると思う」と話した。

 1998年長野五輪から4大会連続で冬季五輪に出場し、トリノ五輪では惜しくもメダルを逃したもののアルペン種目の日本勢で50年ぶりの入賞を果たした。09年6月にはフリースタイル女子モーグルの上村愛子(北野建設)と結婚し、10年バンクーバー五輪には夫婦で出場した。

 ▽皆川賢太郎の話 自分としてはよくやったと思う。この年齢で可能な限りの頑張りはできた。年を取れば成長するけど、人間の資質と選手としての能力の接点がちょうど良く交わったのがトリノ五輪だと思う。

 ◇皆川 賢太郎(みながわ・けんたろう)アルペンスキー男子の第一人者として活躍し、冬季五輪は98年長野から4大会連続で出場。回転で06年トリノ五輪4位となり、アルペン種目の日本勢で50年ぶりに入賞した。09年6月にフリースタイル女子モーグルの上村愛子と結婚し、10年バンクーバー五輪は夫婦で出場。97年から転戦したW杯は4位が最高、6位4度。日体大出、ドーム。173センチ、85キロ。36歳。新潟県出身。(共同)

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