錦織 3年連続16強 次はナダル「下がらず前で戦う」

[ 2014年1月19日 05:30 ]

ベスト16進出を決めて喜ぶ錦織

全豪オープンテニス第6日

(1月18日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 男子シングルス3回戦で、第16シードの錦織圭(24)は世界ランキング91位のドナルド・ヤング(24)を7―5、6―1、6―0で下し、3年連続の16強入りを決めた。日本男子の4大大会3年連続16強は33年全仏、ウィンブルドンの佐藤次郎以来81年ぶり。2年ぶりのベスト8入りへ向けて、4回戦で第1シードのラファエル・ナダル(27=スペイン)に挑む。

 かつてのライバルに、錦織は圧倒されそうになった。大きく跳ねるトップスピンの球、絶妙なボレー。「相手のプレーにビックリした。(動きが)速くてついていけなかった」。第1セットは左利きのヤングの独特なプレーに翻ろうされ、先にブレークを許して2―5とされた。だが、ここから粘った。

 「チャンスを待って、より積極的に行こう」。持ち味のフットワークで際どいボールを拾い、ラリーでは果敢に中に入って跳ね上がりを叩いた。第9ゲームをブレークして流れを呼び戻すと、5ゲーム連取でこのセットを奪取。米国の同じアカデミーで学び、15歳でジュニア世界ランキング1位になって錦織よりも先に注目された元天才少年の心をへし折った。立場が逆転した今の錦織には続く2セットを取るのはたやすいことだった。

 3年連続の16強入り。過去2年と違うのは「体がもってる」と感じることだ。オフの肉体強化に加え、2、3回戦をストレートの省エネで勝ち、コンディションは万全だ。次戦は過去5戦5敗のナダル。「きょうみたいに、下がらず前で戦う」。プレーも気持ちも引いたら勝ち目はない。戦う覚悟はできている。

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