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心躍らす“高値”の花 キハダの夢 タックルと交通費かさんでも姿が見たい

[ 2022年8月10日 07:00 ]

大船団の中で竿を出すも、キハダは口を使ってくれない                               
Photo By スポニチ

 【スポニチカップ相模湾マグロ釣り大会】スポニチカップ相模湾マグロ釣り大会が7日、神奈川県茅ケ崎市の沖右衛門丸で開催され36人が参加した。本命のキハダマグロは姿を見せなかった。(笠原 然朗、久世 明子)

 大磯沖に集結した約30隻の大船団。魚探やソナーに映し出される群れの動きを追いながら有利な“位置取り”をするために頻繁に移動を繰り返すが、当たりは遠い。

 参加者たちの竿が次々としなり、上がってきたのは本ガツオ。盛夏の相模湾劇場の脇役だが、主役は釣れず、開幕ベルは鳴らなかった。

 餌釣り解禁から1週間。昨年、沖右衛門丸で、「6~20キロのキハダ」の釣果が日報欄に掲載されたのが8月12日(11日の釣果)。キハダはまだオキアミ餌の味を覚えられていないようで、反応はあっても食ってこない。

 僚船でキメジが数匹上がったが、ほとんどが“エビング”による釣果。本ガツオ同様、まき続けるコマセ次第で今後の好成績を呼ぶ。キハダは、高価なタックルをそろえ、シーズンを通して交通費をかけ通い続けても顔を見ることは容易ではない「高根」ならぬ「高値」の花だ。

 だからこそ釣り人の心をとらえてやまない夢がある。

 〇…18人が乗船した第2沖右衛門丸で、4キロ級の本ガツオを釣り上げた東京都江東区の松島俊和さん(51=自営業)は「本命、本命」と大喜び。“マグカツ”船は今シーズン初乗船で「まずは本ガツオで腕試しをし、次はキハダを…」。目標は「30キロオーバー」。

 〇…参加者全員によるジャンケン大会に勝利し、優勝者に贈られる賞品をゲットしたのは、埼玉県志木市の佐藤大樹さん(45=自営業)。キハダに魅せられシーズンには週2回ペースで釣行するハマり具合だが、まだヒットはなし。大会は本ガツオ2匹に終わったが、賞品はマダイ竿、クーラーボックスなど20万円相当で「家族には何を釣ったの?と言われそう」と苦笑いしていた。

 ▼APCの目 沖右衛門丸では2年前に小田原沖で81キロの“オダ・モン”が出ている。宿のデータで20キロ級が続けて顔を見せだしたのは8月下旬以降。9~10月のピーク時には50キロ級も含み連日2桁台の釣果も。本ガツオと行動を共にするキハダ。28度台の黒潮も接岸し条件は整った。キハダの爆釣。その“Xデー”は秒読みに入った。(林 悠二)

 ▽主催

スポーツニッポン新聞社

東日本釣宿連合会

 ▽特別協賛 アサヒビール

 ▽後援 バリバス

 ▽協賛 エスビー食品、大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、ヤマリア

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