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バケのカッタクリでカンパチ一荷 イサキにシマアジも高級魚でクーラービッシリ

[ 2021年10月20日 08:11 ]

小沼さんに良型のマハタ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】海の秋祭り!おすすめは千葉県洲ノ崎の「カンパチ五目&ウイリーシャクリ」。魚皮で作ったバケのカッタクリ釣りは、和製ルアーの原点。佐衛美丸に乗り込んだ。(国友 博文)

 出船前に黄色いバケはふやかすと白く変わって小魚を演出する。

 早川忠信船長は平砂浦沖を目指してかじを向けると「25メートルです。どんどん早く誘いあげてください」と開始の合図。すると右舷トモの台東区・瀬戸清孝さん(59=会社員)にヒット!竿もリールもない手釣りでアカヤガラを釣り上げる。

 隣では会社の同僚、足立区・小沼吉栄さん(66=会社員)に高級魚のマハタ。「ぐぐっときましたね。この後のイサキも楽しみです」と笑顔。

 流し変えのたびに竿が曲がるが、本命カンパチはお休みかな?

 「次はコマセをやります。10分ほど走ります」と移動の合図。竿とリールはそのままで、FL60号のビシとクッションゴムを付ければ準備完了。「水深19メートルです。18メートルまで落として14メートルで待ってください」と第2ラウンド開始。と同時に一斉に竿が曲がる凄い光景だ。

 練馬区から親子で参加の浜田悠平君(13)の竿が強烈に曲がると、イサキとシマアジをトリプル達成。お父さんもホッとした様子だ。

 タナさえ守れば魚が当たりを教えてくれるさまは、ビギナーにもオススメ。イサキのシャープな引きとシマアジのトルクのある強烈な引きを堪能すると、あっという間に足元のバケツはいっぱい。おいしいお土産を確保したら、沖上がりまでもう一度カッタクリのポイントに戻る。

 すると「船長食ったよ!」と瀬戸さんだ。強い引きは本命カンパチに間違いなさそうだ。「船長の言う通り早めにシャクったら一気に来ました」と笑顔。電動リールを中速にセットしてシャクリスタート。10メートルぐらいで「ドカン!ギユーン!」と一気に竿が曲がる。「食ったぞ!」。ドラグがズルズル滑り出る強い引きに力が入る。海面には二つの魚影に「一荷だ!」。重たいわけだ。

 船長のポイント選びが的中してカンパチにスイッチが入る。

 悠平君のお父さん、太郎さん(51=大学教授)もカンパチを釣り上げ「息子と良い釣りができました」と大満足。クーラーボックスは高級魚でビッシリ。佐衛美丸のカンパチ五目&ウイリーシャクリオススメです。

 ◎カッタクリのワンポイントアドバイス 竿カッタクリは、2メートル前後で胴の硬いものがバケを動かしやすい。電動リールを使った最新技術と伝統漁法のコラボも人気スタイル。もちろん昔ながらの手釣りで魚の強烈な引きをダイレクトに受けるのもあり。カッタクリ釣りの肝は「バケ」にある。船長がこの地で研究を重ねて完成した船宿オリジナルが間違いない。

 ◯…オモリが着底したら、海面までルアーのようにシャクリながら巻き上げる。シャクリの早さ、強さ、間でヒットパターンを探すのが面白い。周囲で釣れたらチャンス!釣れた人のシャクリ方をまねするのも釣果の近道。カンパチ、ワラサ、マハタ、アカヤガラなど豪華な高級魚ぞろい。「シャクリは早く!早ければ早いほどカンパチは食います」と船長。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、洲ノ崎・佐衛美丸=(電)0470(20)8003。出船時間は午前5時。4時20分までに集合。乗合料金1万1000円。

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