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モタレ逃さず価値あるホウボウ 見飽きてる玄人にこそ挑戦してほしい

[ 2021年3月3日 07:27 ]

苦戦したものの本命を釣り上げることができた。きれいな魚です
Photo By スポニチ

 【富士村彩花のあやかりフィッシング】モデルで釣りガールの富士村彩花が挑戦したのはホウボウ釣り。平塚・庄三郎丸に乗り込んだ。当たりは明確…と思いきや、苦戦の中で手にした一匹は…。

 まず初めに思ったことは「ホウボウなら簡単に釣れそうだ」ということだった。

 タイラバゲームやアマダイ釣りで外道として掛かってくる特徴的な見た目のあの魚だ。世間一般では高級魚であるものの、釣り人の間ではどうしても“外道”のイメージがついてまわる。

 いつも本命を狙っている時にうっかり釣れてしまうもんだから、「なんだまたホウボウか」なんて思ったことがあるのでは。

 船内は手だれの常連さん半分、全くの初心者さん半分といった様子。なんとなく和やかな雰囲気に安心しきっている私。出船前に船長が「ホウボウの釣り方講座」を開いてくれたので誘い方もバッチリ。準備は万端。いざ、出船!

 前日の南風の影響か、ウネリを残したまま北風の強風が吹き荒れる相模湾。決して良いコンディションとは言えない中で、ホウボウ釣りがスタートした。

 水深は25メートル前後の比較的浅い場所。サバの切り身餌をチョン掛けした仕掛けを落として、大きくユラユラ誘いをかける。

 ホウボウは常に動いている餌を追いかける習性があるため、絶えず誘い続けることが大事だそう。

 ここで左隣で釣りをしていたホウボウ歴8年の大常連、飯能市・鈴木守さんがアドバイスをくれた。「ホウボウの餌釣りはモタレるような繊細な当たりが出るからね。竿先に違和感があったらしっかり合わせてみて」

 なんと!モタレの当たり!ガツガツ積極的に掛かってくるようなイメージがあったため明確な当たりを出す魚なのかと思いきや、まさかのモタレ。強風の中、ましてユラユラ誘っている中でのモタレは相当取りにくいのではないだろうか。竿を持つ手にも緊張が走る。

 午前9時、鈴木さんがルアーでポンポン釣り上げる中、いまだはっきりとした当たりをつかみきれない。これは久しぶりにかなりまずい予感…焦りが出る。

 そこで一瞬。ほんの一瞬。わずかな違和感を竿先が捉えた。

 疑うより先に思わず体が動いてフッキング!の、乗った!

 ギュンギュンと想像以上に勢いよく引くホウボウ。色鮮やかな、大きな青いヒレを広げた美しい魚体が水面に姿を現す。

 本命、無事にGET。厳しい中で、価値ある一匹を手にすることができた。

 その後はルアー釣りにも挑戦しもう1匹追加したものの、数が伸びずに納竿。この日は鈴木さんと横浜市の三浦倫太朗さんが共にルアーで釣果11匹の竿頭となった。

 「ホウボウは外道でもう見飽きてるよ」。そんな玄人にこそ改めて挑戦してみてほしい釣りものだと思った。

 そしてそんな玄人ほど、きっとこの釣りにハマってしまうに違いない。

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