×

孫パワーでアカムツ王者 釣り歴25年が編み出した底攻めの技術で良型そろえた 可愛い2人の最高のお土産

[ 2019年7月24日 06:19 ]

良型3匹をそろえて優勝した香月さん
Photo By スポニチ

 【波崎沖アカムツ釣り大会】アサヒビール・アサヒ飲料カップ2019「スポニチ波崎沖アカムツ釣り大会」が21日、茨城県波崎港をベースに開催された。はまなす丸、東洋丸、三栄丸、ひろの丸に乗船した参加者は46人。釣れたアカムツ3匹までの総重量で競われ、さいたま市の香月隆寛さん(58=会社員)が総合優勝を果たした。(笠原 然朗)

 “海の宝石”とも呼ばれる高級魚・アカムツ。“採掘”の舞台はカンネコ根だ。アカムツは通常、200メートル以上の深海で釣れるが、ここは水深130~140メートルの“浅場”である。

 食い渋りの中、良型3匹をそろえて優勝したのが香月さんだった。東洋丸の右舷大ドモに入座。「マメに底を取り直し、最初は7秒に1回、竿をゆっくり1・5メートル上げて誘いを入れました」。

 後半の誘いは2~3分に1回。餌はホタルイカとサバの切り身の抱き合わせ。ホタルはエンペラを取りのぞき、内臓と足だけを付けた。

 底中心に攻める釣りは、釣り歴25年、アカムツ歴10年で編み出した技術だ。

 アカムツ釣りの魅力は「引き味と食味」と話す香月さんだが、とうしても釣って持ち帰らなくてはならない理由がある。
 2人の孫、風香ちゃん(3)と玲香ちゃん(1)の存在だ。「小さく切って刺し身で食べさせると“おいしい”って言うんですよ」。

 味が分かる可愛い孫たちがおじいちゃんの背中を押してくれた。

◎師弟コンビ岡本さん&藤井さん リベンジ必ず

 ○…開始早々、はまなす丸で好スタートを切ったのは、左舷ミヨシの仲良し師弟コンビ。調布市の岡本力さん(63=サービス業)が船中第1号を上げると、それを追い市川市の藤井孝治さん(54=会社員)が船中2匹目をゲット。出だしの良さに「目標は5匹以上」と口をそろえる2人。出身大学(法大)も、就職先も、趣味も釣りと同じ。沖釣りが好きで釣行は月4回ペース。この日は奮わず師匠の岡本さんが2匹。「いつも通りの展開です」と話す藤井さんは1匹で、2人はリベンジに託していた。

◎今季型振るわず

 ▼APCの目 想定外の激渋に参加者は大苦戦。昨年の7月は50センチ級の大型アカムツが活発な食いを見せたカンネコ根。その魚を求め遠く名古屋から駆けつけた人も。ところが今季は数こそ“ツ抜け(10匹以上)”があっても、型の方は今一つ奮わず最大で41センチ。はまなす丸では15人中3匹が1人、2匹が3人で後は型を見た程度。しかし、カンネコ根のアカムツは夏から秋が本番。昨年並みの爆釣が訪れるのも、時間の問題といえそう。(林 悠二)

 ◆大会成績(アカムツ3匹までの総重量 単位グラム)

 ▼総合賞 (1)香月隆寛(さいたま市)1196=東洋丸(2)佐藤臣之(宇都宮市)1068=三栄丸(3)椿内学(富士見市)712=ひろの丸(4)浅野俊吾(さいたま市)704=はまなす丸▼船別賞◎東洋丸(1)村田光徳(足立区)1070(2)森浩一(品川区)576◎三栄丸(1)山崎常雄(さいたま市)862(2)天堤忠次(宇都宮市)788◎ひろの丸(1)平野聡志(墨田区)656(2)根本秀忠(神栖市)590◎はまなす丸(1)浅野法子(さいたま市)592=女性賞(2)有坂英(塩谷町)556=敬称略=

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る