3キロ クロムツに救われた

[ 2019年3月10日 07:50 ]

釣れたのは特大のクロムツ
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 【釣魚居酒屋 あかり亭】高知県に遠征釣行したふくだあかり。スロージギングで釣れたクロムツで珠玉の一品を。フィッシュ&イートで、釣って楽しく、食べておいしい。

 ワタシが好きな釣りの一つにスロージギングがある。ひと昔前に主流だった、パワーと体力が必要なスピニングリールによるハイピッチジギングに比べ、ベイトリールによるスローピッチジギングは体の負担が極端に少ない。だから非力な女性や子供にも楽しめる。

 今回、乗船したのは高知県室戸にある「ディープライナー」。ワタシは数年前から年に数回は通っている。

 本命はデカいカンパチ。だがいざ行ってみるとシケ。近場のポイントで小型のカンパチやアカムツ狙いになってしまった。

 潮が悪いのか、思ったように釣れない。いつもならこの2魚種を狙えば確実なのに、それすら難しい状況に。ならば今までやったことがないことをやってみたい!ジグで超高級魚、ベニアコウを狙うのだ。一度は釣ってみたいとは思っていたものの、関東では1000メートルの深海を狙うのと、餌釣りのタックルを持っていないことから、やったことがなかった。けれどまさか高知で、しかもジグで狙えるとは思っていなかったから、二つ返事で「やる!」と言ってはみたものの、高知だから浅場で狙えるワケではない。しかもジギング…ってことはリールは手巻き。船長に恐る恐る聞いてみると、使うジグウエートはなんと1キロ!使用するのは1キロもあるオモリを動かせるように、しなりなんて皆無のガチガチの短いロッド。

 果たしてこんなの扱えるのか…と水深は650メートルのポイントに。自己最深記録だ。

 船長の合図でジグをよっこらせ!と投入するが、底に着くまでに7分もかかった。しかもそこからが大変。1キロのオモリに600メートル以上の水深。そこに潮流も加わって、ジグに誘いを入れるなんて至難の業。両手でロッドを抱えてしゃくり、リールを巻く。必死に誘って、必死に巻く。けれどかなり長いポイントを流したにもかかわらず当たりはゼロ。そしてこの釣り最大の“難所”は巻き上げ。ジグは手巻き!がポリシーのワタシも途中で「電動が欲しい」。巻き上げに15分かかった。女性でこの釣りをやる人は今までいなかったそう。これに懲りずにまたチャレンジして、次はベニアコウを釣りたい。

 ベニは釣れなかったが、アカムツ狙いで釣れたのは3キロ近いクロムツ。帰ってからさばいてみたら、しっかりと脂が乗った上物。高知の魚をご当地名物、ブンタンを使ったさっぱりタレでおいしくいただきました。

 ●ブンタンの酸味と相性◎

 ◎クロムツのたたき WITH さっぱりブンタンのタレ

 【材料】

クロムツ 背身を1サク、長ネギ 1/4、大葉 5枚、ミョウガ 1本、ショウガ 1かけ、ブンタン 1/4の搾り汁+ほぐした果肉、しょうゆ 大さじ2、わさび 小さじ1、ユズコショウ 小さじ1、米油 大さじ2

 (1)クロムツを3枚にさばき、軽く水分を抜くために薄く塩を振りキッチンペーパーで包んで冷蔵庫で1日寝かす。

 (2)血合骨を切り取ってサクにし、皮目に塩を振り、バーナーであぶる。身と皮が分離しないように、アルミホイルで巻いて冷凍庫か冷蔵庫でしっかり冷やした後、ぶつ切りにし、刻んだ薬味とあえる。

 (3)ブンタンの搾り汁とほぐした果肉、そのほかの調味料をすべて入れて混ぜタレを作る。

 (4)タレを直接かけ、混ぜて食べてもよし、タレに付けながら食べても良し。

 ※ブンタンのさわやかな酸味が、クロムツの上品なうまみと甘みのある身とマッチして、ビールが進む、とってもおいしい一品になりました。クロムツは皮目の脂がおいしいので断然皮付きをあぶって食べるのがオススメです。

 ?ふくだあかり 1981年(昭56)生まれ、茨城県出身。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

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