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瀬戸内に春が来た!27センチの春告魚(メバル)が来た!

[ 2019年3月8日 07:00 ]

兵庫県播磨町「つりぶねかどの」

良型メバルをダブルでゲットし、両手に花で満足そうな大阪府高槻市の浦正憲さん
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】春を告げる魚(春告魚)と書いてメバルと呼ぶ。連日のように最高気温が10度を超えるようになったので、兵庫県播磨町からメバルとガシラ狙いで出船している「つりぶねかどの」へ向かった。結果、当方はメバル不発だったが、食いが活発だったガシラの釣趣を堪能。船内では27センチの大型メバルを釣り上げる人もおり、春到来を実感した。(スポニチAPC・野長 一則)

 目的地のつりぶねかどのに到着したのは2月24日午前5時15分。日曜日ということもあり、すでに約15台が先に並んでいた。人気の高さがうかがえる。

 出船は午前6時過ぎ。べたナギの海面を滑るように走ること約30分、鹿ノ瀬と呼ばれるメバル釣りポイントに到着した。仕掛けは基本、胴突きの4本バリ、ハリス0・6号、重りは潮の速さや水深によって20、25、30号と使い分けるが、サビキ釣りでもOKだ。

 午前6時30分、一斉に仕掛けを投入する。ただ、かなり食いが渋いよう。30分ほどしてようやくトモで1匹あがったというのを合図にポツリ、ポツリと釣れ始める。当方のサオにもゴンゴンとアタリがあり、慎重に巻き上げるが、グイグイというメバル特有の力強い引きじゃない。水面に顔を出したのは、大きな口を開けた24センチの良型ガシラだった。

 「潮が変わったのでガシラ狙いに行きます」と角野治弘船長の合図で移動。次のポイントでは退屈しない程度にアタリがあり、ガシラ6匹を追加した。兵庫県稲美町の河田義正さんは9匹を釣り上げたが「やっぱりメバルが欲しい…」とまだ不完全燃焼のよう。

 ここから再度、限定2時間でメバル釣り挑戦タイムに。今度は大型を釣り上げる人や2連、3連で仕留める人も登場。こちらもサビキ仕掛けに替えてサオ先に集中してみるがピクリともしない。何でやねん?

 そんな中、右舷にいた大阪府高槻市の浦正憲さんがサビキで良型をダブルでヒット。「刺し身がうまいよ。オーブンで焼いたり、酒蒸しも最高」と満面の笑みを浮かべたところで納竿となった。

 港に上がり、検寸場で兵庫県加古川市の原田宜弘さんの釣果をのぞくと、27センチの大型を含むメバル5匹とガシラ5匹。「引きはメバルの方が上やけど、俺はガシラのコンコンというアタリの方が好きやね」と自慢顔で話してくれた。う〜ん、やっぱりうらやましい。

 角野船長いわく、近年、メバルの数釣りは厳しくなっているが、「大型で体高のあるズッシリとしているのがここで獲れるものの特徴。それを狙ってお客さんが来てくれます」とのこと。実際、釣行翌日には31センチの超ビッグサイズもあがった。メバルとガシラは4月いっぱいまで楽しめる。次回はきっと当方もおいしい春告魚に出合えるはずだ。

 問い合わせは、つりぶねかどの=兵庫県加古郡播磨町南大中3の5の30、(電)080(3807)2251。水曜日定休。

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