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コノシロ 健康にお役立ち

[ 2019年2月7日 10:38 ]

雑魚をおいしく
Photo By スポニチ

 コノシロは全長30センチぐらいにしかならない小さな魚。南シナ海からポリネシア、オーストラリア、インド洋と至る所に棲息している。料理では、小さいほど喜ばれる。 (イラスト&文 桜多 吾作)

 堤防のサビキ釣りなどでよく釣れる魚だ。秋口に取れる10センチぐらいの小型は「新子」と呼ばれ、寿司だねとして珍重される高級魚である。

 それが冬になって15センチぐらいの「コハダ」となり、ちょっと食べでが出てきたかと思ったら「コノシロ」と名前も変わり打ち止め。料理の世界では大きくなるにつれ高級魚から大衆魚へと変身する。大型はあっさり味に変わりはないが、脂も乗ってきて食べ応えがある。切り身にしてタチウオ釣りの餌として使用することもある。また泳がせ釣りの餌で、シーバスなどを狙うこともある。

 コノシロの料理というと一番好まれるのが寿司。ただ小骨が多い魚で、寿司だねとして下処理する場合は、手間と暇が必要になる。その割には「コハダの握り」はマグロやウニ、イクラに比べて安価。寿司店にとって悩ましい魚でもある。

 生で食べるほか、大きめにおろした身をバター味で食べるバター焼きもおいしい。

 小骨を気にしなければ自然とカルシウムを多く取ることができる。中高年、特に女性の骨粗しょう症予防に役に立つ貴重な魚だ。

 またさまざまなアミノ酸が含まれており、うま味のもとになっている。従ってコノシロを食べれば必須アミノ酸を摂取することができる。

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