しっぺ返し　マルイカん７匹　前回手応え　調子に乗って大苦戦　墨は癖なくコクが出て絶品

きれいなマルイカが釣れたよ　　　　　　　　　
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【釣魚居酒屋あかり亭】各地でマルイカが釣れている。釣果に差が出る“難敵”だが、釣れれば超美味を味わえる恩恵も。ふくだあかりが乗り込んだのは浦安・吉久。釣れたイカで腕を振るった一品は…。

　前回、苦手にしていたマルイカ釣りで、初めてまともな手応えを感じることができた。これに気を良くしたワタシ。この「いい感覚」を忘れぬうちにもう一度！と、再度挑戦した。しかも前回は直ブラ仕掛けだったのを、ベテランをまねて直結にしてみた。難易度は上がるものの、チャレンジしてきました。

　お世話になったのは浦安の吉久。ポイントは剣崎沖の水深８０メートル前後。５本スッテにオモリが５０号。ポイントに着いたら吉野昭久船長＝写真＝の合図でわれ先に仕掛けを投入します。着底と同時に一瞬間を置いて一度空合わせ。触り、乗りがなかったら、そのまま誘いを入れると早速、触りが。しかしうまく合わせられず乗らない。一度乗ったかと思ってもなんだかバレる。合わせが強いのか、巻き上げが早いのか、ゲソだけ付いてくることも。

　悔しいことに、右舷ミヨシからみんな順調に乗っているのになぜかワタシだけ飛ばされるという非常に焦る展開が数回続き、直結で釣るという決意が早くも崩れて、下から１つを直ブラに変更。すると、やっと１匹目を釣ることができた。

　しかしこの日は潮が速く、反応が悪い上にイカも小さいため、触りを取るのも難しい。前回とは全然違う状況と焦りで、せっかくの「いい感覚」もどこへやら。空合わせで乗ったイカをしっかりキャッチしていかないとお土産分の確保さえ難しい状況に。しかも両隣が上手な人だから、自分だけ釣れないイライラが増すと同時に、直ブラの数が１個から２個、２個から３個と増えていき、しまいには上１つしか直結がない始末。それでも１匹を釣るのがやっとの心折れる状況が続き、終わってみれば、トップ２３匹でワタシは７匹。しかも直結で釣れたのはそのうち１匹だけ。ちょっと調子に乗ったらすぐにしっぺ返しをくらい、また迷走に逆戻りしちゃいました。

　吉久では６月いっぱいまではマルイカ船が出ています。その他の釣り物も多彩。アクセスもいいのでオススメですよ。

　今回は７匹しかイカがないので、胴部分は刺し身にして、足とエンペラと小さい身を使ったイカスミパスタを作りました。マルイカの墨は癖がなくコクが出て、真っ黒になり過ぎず、とってもおいしいですよ。

　◎マルイカスミパスタ

　【材料】イカ胴部分　１匹、エンペラ・足・墨７匹分、タマネギ１／２個、ニンニク２かけ、カットトマト缶１／２缶、白ワイン５０ミリリットル、オリーブオイル・ガーリックオイル各大さじ１、コンソメ１個、塩適量、タカの爪１本、ミニトマト、イタリアンパセリ適量、パスタ２００グラム。

　【調理】

　（１）イカスミは墨袋から搾り出し、白ワインで溶いておく。

　（２）タマネギスライス、ニンニクのみじん切り、縦半分にしたタカの爪をオリーブオイルで焦げないように炒める。

　（３）トマト缶を加え、白ワインで伸ばしながら火を通したらイカを加えて、さっと熱を入れ、イカスミを混ぜる。

　（４）ゆでたパスタとあえて、コンソメと塩で味を調え、ガーリックオイルを回しかけたら、お皿に盛りつけイタリアンパセリとミニトマトを飾り完成。

　スミイカやヤリイカ、アオリイカの墨でもＯＫ。おいしいイカを余すところなく食べられるメニューです。

　?ふくだあかり　１９８１年（昭５６）、茨城県生まれ。０７年、趣味で釣りを始める。０８年に始めたブログ「百目」は、月間３０万アクセスの人気

　▼釣況　東日本釣宿連合会所属、浦安・吉久＝（電）０４７（３５１）２９８３。出船は午前６時半。乗合料金１万５００円。