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香川 16強に「ここからが新たな戦い」、本田「想定内だった」

[ 2018年6月29日 06:50 ]

W杯1次リーグH組   日本0―1ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

先制ゴールに沸くコロンビア(AP)
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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会第15日は28日、1次リーグ最終戦が行われ、H組の日本(FIFAランク61位)は決勝トーナメント進出を懸けてポーランド(同8位)と対戦。0―1で敗れた。同組のコロンビアがセネガルに1―0で勝利。この結果、コロンビアが勝ち点6で1位となり、日本とセネガルは勝ち点4で並んだが、順位決定規定で上回った。日本は同1回戦(日本時間7月2日深夜3時開始)でベルギーと対戦する。

 ▼MF本田 僕らにとっては予選通過が目標だった。出た選手はすごく酷な部分があるけど、僕は想定内だった。非常にポジティブな結果。試合だけじゃなくて予選を通じてそう思う。とにかく次から全部が決勝。

 ▼MF柴崎 過去2戦に比べてパスワークがちょっとできていない部分があった。その分、前線へのペナルティーエリアに近づくプレーだったり、バイタルエリア内でのプレーが少なかったのかなと。チームとして連携連動に欠けたかな。(ブーイングは)僕はそんなにやりにくさを感じなかった。そこは割り切って。もちろん良い試合をしたとは思わないですけど、最終的な目標、1次リーグを突破するという目標を達成するために重要なプレーだったので。

 ▼MF長谷部 一番は結果なので。その結果を得られたのはうれしく思う。ゲームプランとして引き分けや負けを想定して入ったわけじゃなく。勝ちに行くっていうのははっきりしていた。他会場の結果も入っていましたし、途中でコロンビアが先制したっていうので、自分がそこで投入される意味を理解しないといけなかったし。それが中にいる選手たちへのメッセージになったと思う。こういう状況では監督が決断しないといけないので、まずその決断が「このままでいく」そして「イエローカードに気をつけろ」ということだった。それを中の選手に伝えた。この世界は結果なので、もちろん様々な議論はあると思うが、これはしっかりと自分たちが勝ち取った結果として受け止めたい。

 ▼FW武藤 負けたけど次に進めた。次も準備し、自分がラッキーボーイにならないといけない。

 ▼FW岡崎 結果論だけど、自分たちは生かされた。個々で救われたのは、次の試合で大きい。ほっとした部分がチームにある。突破した喜びよりもほっとするのは今までにない。

 ▼MF山口 (最後は)監督の判断。あの展開になって、ある程度、状況は頭に入れてやった。(セネガルの状況は)長谷部さんから“警告をもらうな”と。長谷部さんが入った時に向こうも動いたんだろうなと。

 ▼DF槙野 結果は残念だけど次のステージに進めたのは良かった。忘れられない一戦になった。(レバンドフスキ)きょうの試合までに時間があったので、彼のプレー集を関係者やブンデスリーガでやっている選手たちと話して頭に叩き込んでプレーした。セットプレーのマークも彼でしたし、基本的に吉田選手の間にいる時には彼に僕がついていく約束があった。彼の自由を奪うことが僕の仕事。それなりの手応えはある。

 ▼GK川島 チームでまとまってきた結果がこうなってうれしい。(前半34分のセーブは)後ろはゼロでいこうと話していた。個人的にはチームに迷惑をかけているので、一シーンだけどチームに貢献できたのは良かった。(主将マークは)きょう監督から言われた。こういう状況で託されたのは、その思いをくみ取らないといけないし、応えないといけない。

 ▼DF吉田 一つの目標であった予選突破は喜ばしいけれど、今日の試合にはまったく満足できない。得点できるチャンスで決めきれず、課題であるセットプレーで失点した。負けてしまった。まだまだ甘さがある。自分たちは足りない、弱いチームとして危機感を持ってやらないとけいない。自分たちの課題を克服しないといけない。大会を通じながら克服していければ良い。

 ▼MF香川 こうやって勝ち上がれたことが何より。改めて考えないといけないのはここから。ここからが本当に新たな戦い。欧州CLの経験上、ベスト16、8というのは何が起こるか分からない。切り替えて。凄く楽しみですね。

 ▼日本サッカー協会・田嶋会長 今回は予選突破が最大目的だったし、ああいうサッカーが出来るようになったのは凄いことだと思う。選手の采配にしても西野さんは度胸あるな、とあらためて思った。大体、ブーイングで慌ててカウンターで2点目を取られてしまう。2点目取られてしまえば話にならない。こういう戦い方できた日本は成熟してきたな。皆さんにとってはフラストレーションがたまるかもしれないが、サッカーとはこういうもの。何度もこういう試合を見てきたし、逆にこういう試合をやるには肝が据わってないとやれない。フェアプレーを心掛けてきたことが、ここに来て出てきた。イエローカードが少なかったから僕らは通過できる。ジャパンズウェーで、パスサッカーやフェアで戦うことを徹底してきた結果だと思う。

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