メキシコ決勝Ｔ進出に歓喜のＴＶ出演者　アジア人差別のジェスチャーで無期限出演停止

歓喜するメキシコのサポーター　（ＡＰ）
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　米国のスペイン語テレビ局「テレムンド」は２８日、放送した番組の中で目尻を引っ張り、目を細くするアジア人差別のジェスチャーを見せたジェームス・ターハンとジャニス・ベンコスメに対し、無期限の出演停止処分を科した。ターハンとベンコスメは同局のモーニングショーで番組進行役を務めている。

　現在、開催されているサッカーのワールドカップにおいて、メキシコは韓国がドイツに金星を挙げたため、決勝トーナメント進出が決定。番組ではメキシコを応援する出演陣が決勝トーナメント進出を祝ったが、その中でターハンとベンコスメは冒頭で述べたジェスチャーを見せながら喜びを表した。このジェスチャーは波紋を呼び、ツイッターを中心に「アジア人への差別だ」と批判の声が噴出。事態を重く見た同局は番組放送の翌日に処分を下した。

　同局は「あのようなジェスチャーで韓国チームを表現するに至ったことを残念に思う。我々は価値基準とは違う不適切な行動を真摯に受け止め、結果として２人に処分を科す決断を下した」と声明を発表した。また、ターハンとベンコスメもそれぞれ自身のツイッターで「アジア社会に対する配慮が欠けていた。不快な思いをされた方々に深くお詫びしたい」といった内容の謝罪文を掲載した。