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「西野さんは度胸ある」田嶋会長は大胆采配を称える「サッカーはこういうもの」

[ 2018年6月29日 08:55 ]

W杯1次リーグH組   日本0―1ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )

<日本・ポーランド>決勝トーナメント進出が決まり本田(右から3人目)とハイタッチをする西野監督(左から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 日本代表がW杯2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。H組の日本は28日、1次リーグ最終戦でポーランドに0―1で敗戦。しかし、同組のコロンビアがセネガルに1―0で勝利したため、コロンビアが勝ち点6で1位となり、日本とセネガルは勝ち点4で並んだが、順位決定規定で上回った。

 西野監督は1点ビハインドの後半37分にMF長谷部を投入。H組もう1試合のコロンビア―セネガル戦の途中経過を受けて、「このままでいく」「イエローカードに気をつけろ」のメッセージをピッチの選手たちに伝えた。時間稼ぎのボール回しに観客から大ブーイングを浴びたが、“作戦”をやり遂げてそのまま試合を終わらせた。

 セネガルが同点に追いつけば日本は3位に落ちることになるが、西野監督はコロンビアの勝利という“賭け”に勝って決勝トーナメント進出を決めた。この判断は議論を呼んでいるが、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「今回は予選突破が最大目的だったし、ああいうサッカーが出来るようになったのは凄いことだと思う。選手の采配にしても西野さんは度胸あるな、とあらためて思った」と采配に理解。「大体、ブーイングで慌ててカウンターで2点目を取られてしまう。2点目取られてしまえば話にならない。こういう戦い方ができた日本は成熟してきたな」と日本の試合運びをたたえた。

 そして「皆さんにとってはフラストレーション溜まるかもしれないが、サッカーとはこういうもの。何度もこういう試合を見てきたし、逆にこう言う試合をやるには肝が据わってないとやれない」と続けた同会長。「フェアプレーを心掛けてきたことが、ここに来て出てきた。イエローカードが少なかったから僕らは通過できる。ジャパンズウェーで、パスサッカーやフェアで戦うことを徹底してきた結果だと思う」と前向きに話していた。

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2018年6月29日のニュース