山崎八段 藤井棋聖挑戦まであと1勝 15年ぶりタイトル戦へ 棋聖戦準決勝で永瀬九段に勝利

[ 2024年4月16日 18:47 ]

山崎隆之八段

 藤井聡太棋聖(21)への挑戦権を争う第95期棋聖戦決勝トーナメントの準決勝が16日、東京・将棋会館で指され、山崎隆之八段(43)が永瀬拓矢九段(31)に111手で勝利した。山崎はもう一つの準決勝、佐藤天彦九段(36)と佐々木大地七段(28)の勝者と決勝で対局する。山崎が挑戦権を獲得すれば09年度王座戦以来、15年ぶりのタイトル戦出場となる。

 振り駒の結果、先手は山崎になり、戦型は得意戦法の相掛かりを選択した。山崎が49手目、右王を目指して移動させるまで、お互いに居王という珍しい戦い。5筋で飛車が向き合った中盤、山崎が角交換へ踏み込み、さらに手にした角を8筋へ打ち付けて永瀬王付近をにらんでペースを握った。終局は午後6時18分で、持ち時間4時間から山崎が2時間41分、永瀬が3時間59分消費した。

 NHK杯やタイトル戦の大盤解説会などでの軽妙な語り口で知られる山崎は、NHK杯2回、JT杯1回など8度の棋戦優勝を誇るがタイトル獲得歴はなかった。15年度の第1期叡王戦覇者だが当時は一般棋戦で、タイトル昇格は第3期からだった。

 17歳の藤井が初タイトルに輝いた第91期以降、年少記録ばかりが注目されてきた棋界に40代の巻き返しは新風を吹き込みそうだ。

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