「ぼくらの…」宗田理さん死去 美少女・宮沢りえが戦車に…伝説の映画生む 異色の経歴、卓越した視点

[ 2024年4月16日 13:50 ]

宗田理さん(2004年撮影)
Photo By スポニチ

 作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが4月8日午後6時26分、肺炎のため名古屋市内の病院で死去した。95歳。東京都出身。ベストセラー「ぼくらの七日間戦争」などを出版した角川文庫編集部が伝えた。葬儀は家族で行った。喪主は長男唯(ゆい)氏。

 宗田さんは8歳で父が他界したため、母の実家がある愛知県一色町(現在の西尾市)に転居。愛知県碧南商業学校を卒業後、「映像の時代が来る」として日本大芸術学部映画学科に入学した。卒業後も映画脚本助手などをしていたが、「金融王」と呼ばれた実業家の森脇将光氏による出版事業で働き、雑誌編集者の仕事に。1979年、ニシン漁を舞台にしたサスペンス要素も含む小説「未知海域」で作家デビュー。いきなり直木賞候補となった。

 太平洋戦争の経験から、戦争への反対と平和を主張し、若い世代を中心に人気を博した。「ぼくらの七日間戦争」をはじめとする「ぼくら」シリーズは中高生を中心に圧倒的人気を呼び、大ベストセラーに。

 「ぼくらの七日間戦争」は1988年に映画化され、宮沢りえの女優デビュー作に。美少女・宮沢が戦車に乗るシーンは大きな話題を呼び、伝説的な作品となった。その後、アニメ映画化され、角川文庫版を含めた「ぼくら」シリーズ累計販売部数は2000万部を超える。今年4月にシリーズ40年目を迎え、今年3月13日にシリーズ最新刊「ぼくらのイタリア(怪)戦争」を発売したばかりだった。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年4月16日のニュース