宗田理さん死去 宮沢りえ「ぼくらの七日間戦争」で女優デビュー 美少女が戦車に…伝説的作品へ

[ 2024年4月16日 13:16 ]

宗田理さん(2004年撮影)
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 作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが4月8日午後6時26分、肺炎のため名古屋市内の病院で死去した。95歳。東京都出身。ベストセラー「ぼくらの七日間戦争」などを出版した角川文庫編集部が伝えた。

 1985年出版の「ぼくらの七日間戦争」は、管理教育に抑圧された中学生たちが、廃工場に立てこもって大人たちに抵抗する姿を描いた作品。88年に実写映画化。宮沢りえの女優デビュー作となった。

 宮沢はモデルとして11歳でデビュー。87年に「三井のリハウス」のCMでの初代リハウスガール「白鳥麗子」役を務め、国民的美少女としてテレビの前の視聴者をくぎ付けにした。

 一躍トップアイドルとなった宮沢は、88年の「ぼくらの七日間戦争」で女優デビュー。当時15歳の美少女が“戦車”に乗るというギャップが大きな話題を呼んだ。

 宮沢は19年に、演技初挑戦だった本作について「映画の撮影に入る前に2泊3日の合宿をして、エチュードみたいなことをやった。それが苦痛で苦痛で『いつ、ここから抜け出せるんだろう』っていうくらい演技に対する劣等感があった。とても苦労した」と回顧した。それでも、はつらつとした演技で、毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞や日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。映画も大ヒットし、瞬く間にスターダムへの階段を駆け上った。

 宮沢は「現場に入ると(映画の)セットの中でたくさんのスタッフの方のエネルギーに押されて、できないと思っていたことがどんどんできていくという、演じることの奇跡を感じた」と振り返っている。宮沢にとって「ぼくらの七日間戦争」は女優人生の原点となった。

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