藤井聡太王将「今は7、8割くらいの気持ちの準備」 菅井竜也八段は「今は戦術面だけ」 7日開幕王将戦

[ 2024年1月5日 04:45 ]

フォトセッションに臨む藤井聡太王将(撮影・大城 有生希)
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 7日に開幕する将棋の第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で対戦する藤井聡太王将(21)=8冠=と菅井竜也八段(31)が4日、東京都内で行われた恒例の「ABEMAトーナメント2024」収録で新年初仕事をこなした。

 両者は収録の合間に取材に応じ、藤井は年末年始を「12月30日から1月3日まで、5日間休みました。将棋のことを考えないことはないのですが、少しのんびりしました」とすっきりした表情で明かした。3日後に迫った王将戦に向けては「(菅井と対戦した)昨年の叡王戦も大変なシリーズ。今回もそういった戦いになると思う。中盤での力を感じたので、そこで離されないように戦いたい」と話し、開幕局へのエネルギー充てん度は「開幕日がMAXになるかどうかは別にして、今は7、8割くらいの気持ちの準備です」と語った。

 昨年暮れの東西対抗戦では豊島将之九段(33)と組んだリレー対局で振り飛車に挑戦。奨励会時代の香落ち戦以外では全く指したことのない戦型に挑んだが、見せ場なく敗れ「自分は振り飛車がさばけないことが分かりました」と苦笑い。一方で「発見もあったので、今後に生かしたい」と含みも残した。

 挑戦者の菅井も年末年始は「4、5日くらい休みましたか」と言い、王将戦への充てん度を「集中するのは対局の始まる数時間前からでいいと思ってます。今は戦術面だけを考えているところ」と心中を表現。今年の目標については「結果を残したい。自分を応援してくれるファンの人に一番かっこいい姿を見せたいですね」とファイティングポーズをつくっていた。


 ≪地震に心痛め…「面白い将棋を」≫ 能登半島地震について藤井は「震災で心が痛み、被災地が一日でも早く復興することを祈っています」と神妙な表情。2月には伊藤匠七段(21)相手の棋王戦5番勝負で富山、石川、新潟と、地震による影響を受けた地域が前半の開催となるが「棋士としては対局で一生懸命指し、見ている方に面白い将棋をお見せできれば」と話した。

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