市川團十郎「本当に仲が良かった」篠山紀信さんをしのぶ「元気の塊だった…感謝しきれない」

[ 2024年1月5日 15:42 ]

<市川團十郎新春歌舞伎「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平」公開稽古>報道陣の質問に答える(左から)市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん(撮影・沢田 明徳)
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 歌舞伎俳優の市川團十郎(46)が5日、東京・新橋演舞場で初春歌舞伎公演「平家女護嶋―恩愛麻絲央源平―」(1月6~25日)の公開舞台稽古と囲み取材に出席。4日に死去した写真家の篠山紀信さん(享年83)を追悼した。

 團十郎は「体調が悪いのは知っていた。去年の12月3日に電話をしたんですよ。珍しく、電話も出なくて…」と話し、「とても可愛がってもらって、本当に若い時から連れ回してくださって、巨匠とは本当に仲が良かった。プライベートも仕事も。私が新之助、海老蔵、團十郎時代も一番写真を多く撮ってもらったのが巨匠だった」と篠山さんとの交流を回顧。

 そして「カメラマンとはどういうものかというのを明快に持っていらっしゃって、それを人にはしゃべらず、そこで作っていく姿で学べというタイプだった。僕はカメラマンではないが、そういうのを歌舞伎の方で活かせるように。私の中で先生が生き続けられることを、私自身が戒めながら思い出しながら偲びながら…」と語った。

 「ここじゃ言えないような撮影時の秘話とか、女性の扱い方とか、夜の遊び方とか。そういうのに長けていた方ですし、芸術家、アーティストとして、最初の世代のクリエイターだった。そういうののエネルギーの塊である姿がすごかった。歌舞伎座の楽屋にもドドドドと来たり。とにかく元気の塊だった」と生前の篠山さんの姿を思い起こした團十郎。

 「ここ2、3年調子は悪かったが、團十郎と新之助の襲名の時に先生に写真を撮ってもらいたくて。必ず巨匠にとってもらいたくて。その時は大変でしたが、一生懸命来てくれて写真を撮ってくれて、感謝しきれないくらいの方です」と感謝を語っていた。

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