奥田瑛二「弟みたいに可愛がっていただいた」緒形拳さん、津川雅彦さんの思い出「無駄な友人は要らない」

[ 2023年11月27日 14:52 ]

奥田瑛二
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 俳優の奥田瑛二(73)が、27日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。友人以上の存在だった緒形拳さん(享年71)と津川雅彦さん(享年78)との思い出を語った。

 あまり友達をつくらない奥田が、友人以上の存在と言い切るほど親交が深かったのが緒形さんと津川さんで「本当に弟みたいに可愛がっていただいたので、男兄弟って言いたいこと言い合うじゃないですか。僕も遠慮なく言いたいこと言って、ケンカになるわけです」と気の置けない仲だったという。

 津川さんとは「悔しくて悔しくてゴルフを半分でやめて帰ったことがある」と振り返り「帰りの新幹線で(窓に)顔が映るじゃないですか。泣いてるんですよ、悔し涙で」と津川さんにゴルフでかなわず悔し泣きしながら帰宅。「それで津川さんが気にかけてくれて“奥田、な、ゴルフ行こう”“いや、行きません”“奥田、な、ゴルフ行こう”って」とお決まりのやり取りがあったと明かした。

 そして「10年間ぐらいそれを言い続けられて“もういいだろ、来て。頼むから行ってくれ”って。“一度決めたことはもうやりませんから、気になさらないでください”って言って“分かった、もういいよ”ってこともありましたね」と最終的には津川さんが折れてくれたと懐かしんだ。

  ただ、「お二方とも天国にいかれたので」と緒形さんは亡くなって15年、津川さんは亡くなって5年が経った。奥田は「だから、僕はお二方の写真を自宅において、僕の好きな場所にカミさんの許可を得て、カミさんも大好きなお二方でしたから、水を毎日取り替えて、話しかけるんですね。“いろいろとあるけど、元気でやってますから”って。誰もいない時に僕が勝手に話しかけてる。それが楽しい。それがいいなって」と亡き2人と静かに会話していると語った。

 また、緒形さんとの思い出に「ありがとう」があるといい、あるとき、映画で共演した際に緒形さんが奥田の台本に筆で「ありがとう」としたためたそうで「ことあるごとにハガキで“ありがとう”って送ってくれるわけ。それが大好きで、それから僕も“ありがとう”をちゃんと心から日常的にも言える人間にならなきゃいけないなって思って、まずは身近のカミさんにありがとうの訓練をした」と回想した。

 お茶を出してくれた夫人に「ありがとう」と感謝すると、最初の頃は「は?」「心から言ってるわけ?」などと突っ込まれ「前なんて全然言わなかったのに」といぶかしがられたという。

 それでも「ありがとう」を7年、8年、10年と続けるうちに「本気でしょっちゅう“ありがとう”って言えるようになったら、カミさんも“はい、どうも”って。嫌な摩擦が起きない。そういういうのが大切」と緒形さんから学んだことを明かし「緒形さんのありがとう、その横で津川さんがニタッって笑ってる」と2人への思いをはせた。

 そして「だから、友人にしても無駄な友人は本当に要らない」ときっぱり。「心の中にお二方は生きてる。友達がいないっていうのが、僕は嫌じゃないんですよ」と言い切った。

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