福山雅治 映画監督デビュー 究極の“ライブを超えたライブ”を実現「自分でも何度も見たいものになった」

[ 2023年11月27日 07:00 ]

ライブ映画「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏」で映画監督デビューする福山雅治
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 福山雅治(54)の初のライブ映画が製作され、福山が映画監督デビューする。

 「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸(さき)わう夏」で、今年8月に東京・日本武道館で行ったライブを映画化。ライブの総合演出、映像、音の全てを自身が監修。40台以上のカメラを駆使した全方位撮影に加え、武道館史上初となるアリーナに観客を入れた状態でのドローン撮影も行った。

 映画化を提案されたのは1年前。ただ当初は「ライブは会場で完結するもの」として、意義が見いだせなかった。「納得できる作品にならなければ公開しない」という条件付きで製作が始まった。

 まず考えたのは、映画としてどうストーリー性を持たせるか。福山が提案したのは、主演ドラマ「ラストマン―全盲の捜査官―」で、自身が演じた主人公の幼少期を演じた子役の柊木陽太(12)に、少年時代の福山を演じてもらうことだった。映画の冒頭、少年が歩いて武道館に入り、観客席に座り、その目線でライブが始まるという流れ。「少年時代の福山が、54歳になった自分に会いに行く」という時空を超えた物語を付加した。

 最終的に意義を見いだしたのは、8月の武道館公演を終えた後だった。ライブの音響をほぼ再現できるシアター環境で編集などの作業を進める過程で、目的は明確になった。

 「ライブ会場にいるかのような疑似体験ではなく、僕の脳内にある理想のライブの音、映像世界を追求した、究極の“ライブを超えたライブ”を最新テクノロジーによって体験していただきたい」

 脳内の理想を可視化する。そのゴールに向けて、ライブ映像に特殊効果を加え、故郷の長崎でイメージ映像を撮影して挿入。曲順も変更した。最高の音響技術「ドルビーアトモス」を駆使し、理想の音の表現を追求した。

 完成まであと一歩の段階。当初は監督としてクレジットする予定はなかったが「僕が内容を判断して、カットや音を決めた。本質にたどり着けたこと、そして作品の全責任を担うという意味で、結果的に監督になった」と説明。「自分でも何度も見たいものになった」と話しており、自信を持って送り出せる映画になった。

 来年1月12日に先行公開、19日に全国公開される。

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