「OWV」佐野文哉 踊りに緩急と切れ味を生み出す上腕二頭筋 モットーは「なるべくナチュラルに」

[ 2023年11月27日 06:00 ]

上腕二頭筋を披露する佐野文哉(撮影・光山 貴大)
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 人気ボーイズグループのメンバーからスポニチが“推しのパーツ”を拡大し、深掘りする「パーカク」。今回は吉本興業所属の4人組「OWV」の佐野文哉(26)。注目は、ダンスに切れ味を生み出す上腕二頭筋です。(前田 拓磨)

 華奢(きゃしゃ)な体から突然がっちりとした上腕二頭筋が姿をのぞかせる。OWVの「特攻隊長」を自称する佐野の武器は米ロサンゼルス仕込みのパワフルなダンス。幼少期に空手に打ち込み、野山を駆け回って手に入れた身のこなしが踊りの基礎を形作っている。そうした激しい動きをピタッと止めるのが自慢の上腕二頭筋だ。「パンッ」と力を込めることで踊りに緩急と切れ味を生み出す。

 「でかくしすぎず、重くしすぎず。なるべくナチュラルに」がトレーニングのモットー。自重で鍛えることで筋肉がつきすぎないように心がけている。ただ、今夏は筋肉が付いてきたことで従来の中性的な衣装が似合わなくなるという“アクシデント”にも見舞われた。「衣装さんを困らせてしまいました」と照れくさそうに当時を振り返った。

 OWVは19年に放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の元練習生4人で翌20年に結成。佐野は番組のファイナリストを決める投票で21位。最後の20人に惜しくも残れず進路にも悩んでいた。グループの発起人である本田康祐(28)の熱心な勧誘も当初は断っており、「1年だけ」という条件で活動を始めた。

 結成直後に新型コロナウイルス感染が拡大。その中でじっくり話し合いを重ねたことでチームワークとメンバーに確固たる個性が生まれた。佐野は「僕はエースみたいな位置でどっしりと構えてないといけない」と立ち位置を分析する。

 お笑いなど幅広くオンリーワンの存在になるのがグループの目指す形で、佐野は主に体を使った企画やアート系を担当。DJとしても活動し、将来は個人で世界最高峰の米音楽祭「コーチェラ・フェスティバル」に出演することを夢見ている。

 「自分の作った音楽でたくさんの人を沸かすことができる存在になりたい。DJとしてゆくゆくは自分の曲でトラックを作っていけたらと思っています」。大きな目標に向け、力強い腕でチャンスを着実につかみ取っていく。


 ≪全国ツアー開催中≫ グループは現在、全国ツアーを開催中。来年1月14日の東京・片柳アリーナ公演が千秋楽となる。佐野個人は12月27日放送のTBS「SASUKE 2023」(午後6・00)に出演する。佐野の剛腕が“鋼鉄の魔城”にどこまで通用するか期待される。

 ◇佐野 文哉(さの・ふみや)1997年(平9)5月25日生まれ、山梨県出身の26歳。メンバーカラーは青。特技は長距離走。好きなアーティストはクリス・ブラウン。1メートル71。血液型B。

 ◇OWV(オウブ) 「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生4人によって結成されたボーイズグループ。グループ名は「Our only Way to get Victory(勝利をつかむ僕たちだけの道)」の頭文字から来ている。公式ファンネームはQWV(キューブ)。

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