テレ朝「泥濘の食卓」①　無垢で悪意のない新しい不倫ドラマ

テレビ朝日「泥濘の食卓」主演の日向坂46齊藤京子（右奥）と、家族で食卓を囲むシーン
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　日向坂46齊藤京子（26）主演のテレビ朝日ドラマ「泥濘（ぬかるみ）の食卓」（土曜後11・30）は、自己肯定感の低いスーパー店員が店長と不倫関係になり、家庭をむしばんでいく物語。原作は伊奈子氏の同名漫画。担当の高崎壮太プロデューサー（32）は「とにかく原作が面白かったので、映像化しました」と話した。

　主人公はピュアな性格。店長の妻の病が悪化したことをきっかけに別れを切り出されるも、「店長や奥さんのために」という思いで家族に近づく。純愛ゆえの行動が徐々にエスカレートする様子が話題を呼び、1、2話の見逃し配信が計100万回再生を突破（10月22日～11月3日、ビデオリサーチ算出）。放送中の「土曜ナイト」枠が午後11時半スタートとなった2020年10月クール以降、最高を記録した。

　不倫がテーマの物語は男女の駆け引きが中心に描かれることが多い中、主人公の存在が店長一家の“希望”になっていく異色作だ。高崎氏は「無垢（むく）で悪意のない、全く新しい形の不倫ドラマ。そんなところを楽しんでもらえたら」と語った。