ワークマン「上場企業初」女性ユーチューバーを社外取締役に任命　“ワークマン女子”生みの親

「サリーさん」公式ツイッター（@chottocamp）から

　作業服大手「ワークマン」は8日、ファミリーキャンパーでカリスマYouTuber・ブロガーの「サリーさん」こと濱屋理沙さんを、6月29日に開催される株主総会の承認を得た上で、同社の社外取締役に就任することを発表した。

　「サリーさん」は、キャンプ用品などを紹介するユーチューバー。NECソフトのシステム営業や証券会社でのＩＴヘルプデスクの仕事を経て、アパレルのネット販売事業を開始した経緯を持つ。家族で毎週キャンプに行くほどのアウトドア好きで、2017年にブログ「ちょっとキャンプ行ってくる。」を開設。現在はYouTubeも運営し、登録者は4万人超、ワークマンに関する動画を311本投稿し、その総再生回数は1356万回を記録している。

　「サリーさん」は2018年に初めてワークマン店舗を訪れて以来、同社のファンに。初めて購入した火花に強い溶接工用の「綿かぶりヤッケ」をアウトドア用に使用することを自身のブログで紹介すると、即完売。これを聞きつけた同社の広報部が、「サリーさん」を「ワークマンのアンバサダー第1号」に任命。「サリーパーカー」など、自身の名前を付けたヒット製品を生みだした。また、地味だった作業服をおしゃれなキャンプウエアに転用したことで、大ブレークした「#ワークマン女子」が生まれたきっかけとなった。

　「サリーさん」の就任が承認されれば、同社初の女性取締役になる。同社は「女性アパレルに対する知見を活かす」「カリスマキャンパーとしての知見を活かす」「有力インフルエンサーとしての知見を活かす」ことを期待し、「サリーさん」も自身のツイッターで「私、サリーはワークマン社外取締役に内定いたしました。ブログやYouTubeで、駆け出しの頃から応援してくださった皆様のおかげです」と感謝を記した。