EXIT・兼近 犯人の背景報道に怖さ感じる「あんなの絶対に信じてはいけない。あらゆる事に話半分で…」

[ 2023年4月20日 22:37 ]

EXITの兼近大樹
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 「お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹(31)が20日放送のABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演。岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れた演説会場で、筒状のものが投げ込まれ爆発した事件で逮捕された犯人の背景や人となりを報道する必要性について言及した。

 和歌山県警は威力業務妨害容疑で兵庫県川西市の職業不詳の男(24)を現行犯逮捕。男が持ち込んだ筒状の爆発物は2本で、うち1本が破裂し、残り1本は現場に残っていた。県警などが構造や殺傷能力の有無を調べる。首相にけがはなく無事だったものの昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から約9カ月。再び選挙期間中に民主主義の根幹を揺るがす異例の事件となった。犯人は取り調べに対して黙秘を続けている。

 その中で黙秘を続ける犯人の生い立ちや人物像や事件背景をメディアが報道することにネットでは是非を含めて様々な意見が上がっている。

 兼近は「報道は情報を出す仕事ですから出すしかない状況だと思います。逆に“この話は出さない”とか忖度したらそれが陰謀を呼ぶことになるから良くない」と何が事実なのか分からない世の中になっていると言及。

 「ネット情報や誰かが何か言ったら、その言った人は誰?ってなるじゃないですか。芸能界だと“芸能関係者が言いました”って情報は、本当に世の中の人たちは信じるんですよ。悪い意味で信じる人もいれば、疑いながら信じる人もいる。その両方を取って世の中には事実として広まっていく。こういうことが横行してると思います」と報道の現状について口調を強めた。

 さらに、この現状は、見る側が簡単に信じる時代になったことが関係していると持論を展開。「テレビでよくやっている犯人の生い立ちなどをよく分からない人が言っているのに、報道してしまうのは怖いと思います。ネットで“コイツ、友達の知り合いでこんな性格だった”みたいな声が、広まってるじゃないですか。あんなの絶対に信じてはいけないはずなのに、そういうのも広まってテレビで報道されている。あらゆることに話半分で本人のしっかりとしたベースを持っておかないといけない」と説明した。

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2023年4月20日のニュース