高倉健さん、映画人の心得刻まれた宝物 養女・小田貴月さん明かす「お守りのようにして」

[ 2023年4月20日 18:40 ]

高倉健さん

 故・高倉健さんの養女で高倉プロモーション代表の小田貴月(たか)さんが、20日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)のインタビューに答え、高倉さんが撮影現場に必ず持って行った宝物の存在を明かした。

 高倉さんは2014年11月10日、悪性リンパ腫のため死去した。83歳だった。小田さんは「高倉がロケに行く時、長期に家を離れる時、自分が作っていたペンダントがあるんですけど」と、シルバーのペンダントを披露した。

 楕円形のペンダントの片面には、「高倉健」と名前の刻印。そして、その裏面には、「冷に耐え 苦に耐え 煩に耐え 閑に耐え 激せず 騒がず 競わず 従わず もって大事をなすべし」と、仕事に向かう自身の心得がぎっしり刻まれていた。

 小田さんは「いろんな感情があるじゃないですか?それをきちんと自分の中で収めるために、お守りのようにして、毎回これを着けて出て行きました」と振り返っていた。

 小田さんは3月、高倉さんの最後の1年間をつづった命の記録「高倉健、最後の季節。」(文芸春秋刊)を出版した。本にしたためることは、高倉さんが望んだことだといい、「私が高倉から課された宿題。“僕のこと書いてね”。それはいいことだけではなく、生き様みたいなものを伝えていいのかなっていう」と思いを語った。

 晩年の高倉さんに付き添った小田さんは、「映画俳優って人間の悲しみを表現する職業、生業だと言っていたので、かっこいいばかりではなくて、人間として表現者としてどうあったということを、それこそ書けるのは私しかいなかった」と、使命感を告白。「高倉はきちんと生ききったと思えるんですね。きちんと自分の人生をこうしたい、こういう治療を受けたい、全部自分で判断できたので。私は立派に生ききったと思います」と、高倉さんの生きざまに賛辞を送った。

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