アイナ・ジ・エンド、映画初主演 岩井俊二監督「彼女しかいない」歌声に衝撃受けラブコール

[ 2023年4月20日 07:00 ]

岩井俊二監督の「キリエのうた」に出演する(左上から時計回りに)アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、黒木華
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 楽器を持たないパンクバンドとして人気で、今年6月に解散する「BiSH」のボーカル、アイナ・ジ・エンド(年齢非公表)が、岩井俊二監督(60)の新作「キリエのうた」(10月13日公開)で映画初主演する。

 岩井監督がその歌声にほれ込んでの大抜てきで、SixTONESの松村北斗(27)、女優の黒木華(33)、広瀬すず(24)が共演。アイナは路上ミュージシャン役で、それ以外の設定やストーリーは明かされていないが、人気アイドルや実力派女優とのコラボレーションがいかなる化学反応を起こすか注目される。

 同作の脚本を執筆していた岩井監督が、オンラインで見ていたミュージシャンのライブに特別ゲストとして登場したのがアイナ。歌声に衝撃を受け「この物語の主人公は彼女しかいない」と即決してラブコールを送った。アイナも「岩井監督に見つけてもらい、一生分の運を使い果たしちゃったかなと思うほどうれしかった」と快諾した。

 撮影は昨年2~11月に音楽活動の合間を縫って行われ「楽しかったこととつらかったことが同じくらいあったけれど、皆でいいものを絶対に残そうというエネルギーがすさまじかった」と刺激を受けた様子。劇中曲の作詞作曲にも挑戦した。

 一緒のライブシーンがある松村には「お芝居のことで学びを無意識のうちにたくさんくれて、お兄ちゃんみたいな存在だった」と感謝。広瀬に対しては「ついていくのに必死で、すずちゃんがいなかったら、私、何もできなかったと思います」と尊敬の念を込めた。

 対する松村は、16年「リップヴァンウィンクルの花嫁」で映画の魅力に引き込まれたという念願の岩井作品で「アイナさんは、歌のうまい人にしかできないお芝居をしていて衝撃的でした。天才なんでしょうね」と絶賛。広瀬も「完璧なんですよ。こんなにナチュラルにお芝居する人いるんだなって思いながら見ていました」と振り返った。

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