辛坊治郎氏 貿易収支21兆円赤字より深刻な日本の行く末解説「放置していくとどんどん貧しく」

[ 2023年4月20日 16:43 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎(67)が20日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、昨年度の貿易統計について解説した。

 財務省が発表した統計によると、昨年度の輸出額から輸入額を引いた貿易収支が、21兆7285億円の赤字となり、1979年度以降で最大となった。エネルギー価格の高騰と記録的な円高のダブルパンチが影響したとみられる。

 貿易だけで見れば深刻な赤字だか、辛坊氏は数字のカラクリを解説した。かつては加工貿易の国だった日本だがが、辛坊氏によると「物を海外に売ってもうけるというのは、20年くらい前から“あれ?やばいんじゃね?”という話になってきた」という。

 そんな中、近年は海外への投資による所得収支が黒字化しており、ばく大な貿易赤字でも経常収支は黒字が続いた。しかし、直近では安心していられない状況といい、辛坊氏は「最近の統計を見てみると、貿易収支の赤字がとんでもないことになっている上に、所得収支は依然として大きいけど、貿易収支の赤字を補うほどの額ではない月が出てきて、時々、経常収支で赤字というのが出ているんですよ」と解説した。

 さらに辛坊氏は「放置していくとどんどん貧しくなります」と行く末を見通し、「“貿易収支は赤字だけど、所得収支で黒字だから、経常収支トータルで黒字だから大丈夫だよ”と、余裕かましてる場合じゃねえぞという話ではあります」と警鐘を鳴らした。

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