TBS社長 「ひるおび」八代氏の共産党巡る発言での2度の謝罪に見解「厳しく戒めなければならない」

[ 2021年9月29日 17:19 ]

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 TBSが29日、定例会見をオンラインで開き、同局「ひるおび!」(月~金曜前10・25)での弁護士・八代英輝氏(57)の共産党を巡る発言で2度謝罪を行ったことに見解を示した。

 騒動への受け止めを聞かれた佐々木卓社長は「番組内で出演者の方の発言などに誤りなどがあった場合は、速やかに訂正してお詫びすることが重要だと思っている。総選挙が近いということもありまして、選挙関連のニュースを伝えることが多くなっている。これは厳しく戒めなければならない」と語った。

 再発防止に必要だと思うことについては「生放送の中で人間の起こすミスはどうしてもある。発言の間違いが起こるときにただちに訂正して、速やかにお詫びすること。起きてしまった後の処理こそが大切だと徹底しようと思う。出演者やスタッフが気づいて訂正するのもあるが、編成考査が生放送をチェックしているので、何か違うことがあったら、スタッフにすぐに繋がるようなシステムをつくっている。ミスが起こったときにすぐに訂正できるようにしたい」と説明した。

 八代氏は10日の放送で、衆院選での野党共闘の話題の中で「志位委員長、共産党の。つい最近、『敵の出方』って言い方やめようと言いましたけど、共産党はまだ『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから」などど発言。これを受け、共産党の志位和夫委員長は同日、自身のツイッターに「TBS系『ひるおび!』で出演者が『共産党は暴力的な革命を廃止していない』などと述べたことに対し、党広報部植木部長は、局の担当者に抗議し、番組としての謝罪と訂正を求めました。担当者は『申し訳ない』とのべ、訂正については検討すると答えました。事実無根の卑劣なデマは絶対に許せません」と投稿。翌11日には「『番組としての謝罪と訂正』をきちんと行うことを求めます」と投稿していた。

 その後、13日の同番組で、八代氏が「先週の私の発言についてですが、私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方ですね、日本共産党はそれをたびたび否定していることも合わせて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした。テレビで発言する者として今後はより正確に、バランスに配慮し言葉に責任を持っていきたいと思います」と謝罪。さらに、17日の放送でも「現在の共産党の党綱領にはそのような記載は存しません。選挙を間近に控えたデリケートな時期に私の発言で多くの関係者の皆さま方がに多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申しあげます」と謝罪し、頭を下げた。

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