岸田氏 二階幹事長の奇策に警戒 高市氏との「2位―3位連合」で逆転なるかが焦点

[ 2021年9月29日 07:27 ]

自民党総裁選最終盤の情勢
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 自民党総裁選は29日に投開票され、菅義偉首相の後任となる第27代総裁が選出される。4人の候補者と各陣営は28日、電話で国会議員の支持固めを進めるなど最後の追い込みに全力を挙げた。

 河野太郎行政改革担当相は閣議後会見で新型コロナウイルス対応に関し「できるのは私しかいない」と強調。岸田文雄前政調会長は岸田派会合で「全てを懸け結果が出るまで戦い続ける」と訴えた。高市早苗前総務相は国会近くの日枝神社で必勝祈願。野田聖子幹事長代行は会長を務める生殖補助医療の在り方を考える超党派議員連盟の会合に出席した。

 総裁選は河野氏が党員票の半数以上を確保も過半数には届かないとみられ、最終盤に入り決選投票を見据えた駆け引きが激化。第1回投票は(1)河野氏(2)岸田氏(3)高市氏(4)野田氏の順になるとみられ、「2位―3位連合」で岸田氏の逆転がなるかが焦点となっている。高市氏全面支援の安倍晋三前首相は“河野派”の中心にいる石破茂元幹事長と敵対しており、岸田陣営との河野包囲網構築へ動きを加速させたようだ。

 一方、岸田陣営が警戒するのが河野氏支持とみられている二階俊博幹事長の奇策。二階派は自主投票としているが、河野票を多少減らしても高市氏を2位に押し上げ、決選投票で河野氏を勝たせるという算段だ。河野氏支持の同派議員が高市氏に乗り換えたとの動きも伝えられている。27日の岸田陣営の会合で、岸田氏と高市氏のどちらが2位になっても「協力し合うことが前提」との発言も出たが、リベラルな考えが多い岸田派では「タカ派色が強い高市氏では乗れない」との声も強く、河野、高市両氏が争う決選投票になれば、野田票に加え、岸田票の一定程度も河野氏に流れるとの皮算用だ。

 当の二階氏はこの日の会見で、誰を支持するかについて「まだ決めていない」と相変わらず明言を避け、決選投票での二階派の対応に関しては「(まとまって)対応したくない人は出ていってもらうしかない。ちょっと愚問じゃないかな。こういうプロの世界では」と結束力に自信を見せた。同派はその後の会合で決選投票も自主投票で臨む方針を大筋で了承したが、額面通り受け取っていいか、いぶかる声も出ている。

 最後まで不気味さを醸し出す「寝業師」がキャスティングボートを握ることになるのか、腹の探り合いは決選投票直前まで続く。

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