藤井2冠 豊島竜王との第4局は58手目が封じ手 消費は藤井が3時間51分、豊島が3時間34分と互角

[ 2021年8月18日 19:16 ]

豊島将之竜王との王位戦第4局に臨んだ藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=が豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=の挑戦を受ける第62期王位戦7番勝負第4局は18日、大阪・関西将棋会館で始まり午後6時、後手藤井が58手目を封じて1日目が終了した。持ち時間8時間のうち、消費時間は豊島が3時間34分、藤井が3時間51分。戦型は相掛かりになり、封じ手の局面は本格的に駒がぶつかる前の中盤の入口だ。

 佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で予定された第4局は、記録的大雨による避難指示の発令状況を受けて変更された。自然災害によるタイトル戦の会場変更は異例だけに「大きな被害があったということで被災された方にお見舞い申し上げたい」と16日の対局後、語った藤井。

 さらに「大阪で指すがしっかり全力を尽くしたい」と第4局へ向けての意気込みを語った。豊島も「第4局、目の前の局面に集中して良い将棋を指せればと思います」とのコメントを発表した。

 相掛かりは7番勝負では第1局以来の戦型。立場を変え、平行開催されている叡王戦5番勝負でも第3局まで全て角換わりだったため、両者の対局としては6局ぶりだった。負ければ後がなくなる7番勝負、豊島の準備をうかがわせる戦型選択になった。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月18日のニュース