史上最年少メダリストは13歳268日、最長は72歳

[ 2021年7月28日 05:30 ]

伊沢拓司
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 【クイズ王・伊沢拓司の五輪の書(5)】スケートボードの西矢椛選手が13歳330日で日本人最年少金メダル記録を更新しました。世界記録は1936年ベルリン大会の女子板飛び込みを制した米国のマージョリー・ゲストリング選手の13歳268日。わずか2カ月ほどの違いでした。一方で、日本人最年長メダル記録の更新はなりませんでした。49歳の北原広之選手が馬場馬術の団体兼個人予選で敗退したためです。最年長記録は、84年ロサンゼルス大会の射撃で優勝した蒲池猛夫選手の48歳。当時、1歳の孫がいて「おじいちゃんの金メダル」と話題になりました。

 経験がものをいう射撃は長く続けられる競技で、五輪史上最年長メダリストも誕生しています。1920年アントワープ大会で射撃団体銀メダルを獲得したスウェーデン代表のオスカー・スパーン選手は当時72歳でした。

 サッカーや体操など国際競技連盟が定めているケースを除いて、五輪憲章には「競技者の年齢制限はない」と規定されています。初戦で敗れはしましたが、今大会最年少の12歳で出場した卓球女子シリア代表のヘンド・ザザ選手も存在感を放っていました。北原選手こそ敗れたものの、ビーチバレー男子の白鳥勝浩・石島雄介ペアはそれぞれ44歳と37歳。苦しい戦いが続きますが、働き盛り世代に勇気を与える活躍に期待です。

 ◇伊沢 拓司(いざわ・たくし)1994年(平6)5月16日生まれ、埼玉県出身の27歳。東大経済学部卒。開成高時代に全国高校クイズ選手権で史上初の個人2連覇。TBS「東大王」で人気に。19年、株式会社QuizKnockを設立しCEOに就任。

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