生駒里奈、120%の力を込めて「生きて」 いじめに遭った経験あるからこそ…主演舞台で伝えたい思い

[ 2020年8月23日 06:00 ]

真剣な表情を見せる女優の生駒里奈(撮影・河野 光希)
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 乃木坂46の元中心メンバーで女優として活躍する生駒里奈(24)の主演舞台「かがみの孤城」が28日、東京・池袋のサンシャイン劇場で開幕する。生駒は「きっと面白いものになります。“生きて”というセリフがあるのですが、これを120%の力で伝えたい。コロナの影響で閉塞感漂う世の中で、今悩んでいる人たちに純粋に届けたいと思っています」と意気込んでいる。

 作家辻村深月氏の同名小説が原作。生駒が演じるのは、同級生から嫌がらせを受け、家に閉じこもる主人公の中学1年生、安西こころ。自分の部屋の鏡に触れた瞬間、城がそびえ立つ異次元に引き込まれ、物語が展開していくファンタジー。同じように心に傷を持つ中学生らと出会い、成長する姿を描くもので、生駒が発する「生きて」というセリフが多くの人の心に響きそうだ。

 かつてアイドルとして存在感を放ち、現在は透明感あふれる外見や豊かな表現力を持つ女優として着実に歩んでいる。その姿からは想像できないが、自身も小学校時代にいじめに遭っていた。「無視されたり、暴言を吐かれたり、物が散乱していた」。つらい経験があるからこそ、主人公の気持ちにより一層寄り添えるとの自負がある。

 「いつか悩みが悩みじゃなくなる時がきっと来る。生きていたら心にも体にも逃げ場所は必ず出てくるから諦めてはいけない。この舞台にも、いろんな妄想をぶつけて見てもらえば、一つの心のよりどころになると思います」と力を込めた。

 公演は左右1席を空けた座席配置をし、観客全員にマスクの着用を求めるなど対策を行って開催。9月6日までのサンシャイン劇場のほか、9月18~20日に大阪・サンケイホールブリーゼ、9月22日に愛知・刈谷市総合文化センターで上演。また、生配信やディレイ配信も予定している。「劇場に来られる方も配信で見られる方も、2時間ぐらいはいろいろなことを忘れて、この作品の世界に入り込んでもらえたら」。生駒の姿に勇気をもらえる作品になりそうだ。

 《好調「IKOMACHANNEL」弟似!?ハナコ岡部に熱烈共演オファー》生駒は7月23日に公式YouTubeチャンネル「生駒里奈“IKOMACHANNEL”」をスタート。50の質問に答えたり、宣材撮影の裏側を紹介するなど素の姿をのぞかせて、現在登録数が16万2000人の人気となっている。今後について「私が秋田出身なので、同郷対談がしたい。特に(お笑いトリオの)ハナコの岡部大さんは秋田出身でもあるし、私の弟にどこか似ていて。どうしても会って、企画をやってみたい」と対面に期待していた。

 ◆生駒 里奈(いこま・りな)1995年(平7)12月29日生まれ、秋田県出身の24歳。11年8月、乃木坂46の1期生オーディションに合格。12年2月の乃木坂46の第1弾シングル「ぐるぐるカーテン」から13年3月の第5弾「君の名は希望」までセンターを務める。18年1月に卒業を発表し、以降は女優として舞台や映画、ドラマなどで活躍中。1メートル53。血液型AB。

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