コロナ禍で異例づくしの「24時間テレビ」終了、井ノ原快彦「少しでもいいから動いていきましょう」

[ 2020年8月23日 21:42 ]

日本テレビ社屋
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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため史上初の無観客で行われた日本テレビ「24時間テレビ」(22、23日)が23日夜、フィナーレを迎えた。番組43回目となる今回は、コロナ禍で異例づくしの放送となった。

 テーマは「動く」。メイン会場の東京・両国国技館は無観客に加え、出演者はソーシャルディスタンスを保ち番組に臨んだ。名物企画のチャリティーマラソンは「沿道に3密を生むリスクがある」として中止に。形式を変えた「募金ラン」が行われた。

 深夜帯は生放送ではなく事前収録の内容を放送し、「募金ラン」もこれに合わせ深夜帯はストップ。募金箱を用いない「キャッシュレス募金」も実施された。3月に新型コロナウイルスによる肺炎で死去した「ザ・ドリフターズ」の同僚・志村けんさん(享年70)を描いた物語「誰も知らない志村けん―残してくれた最後のメッセージ―」が放送された。

 メインパーソナリティーはキャプテンのV6・井ノ原快彦(44)副キャプテンのNEWS・増田貴久(34)、Kis―My―Ft2・北山宏光(34)ジャニーズWEST・重岡大毅(27)、King&Prince・岸優太(24)の5人が担当。

 井ノ原は番組終盤、テーマ「動く」に触れ、「この先の時代どういう時代になっていくか分からりませんけれど、まずは動き出さないと何も始まらないということを、皆さんから教えていただいたように思います」と吐露した。感染拡大に気を配りながら「ほんのちょっとでいいから、日本中の皆で、少しでもいいから動いていきましょう」と、静かに呼びかけた。

 異例が続いた番組だったが、ラストは恒例、出演者全員で「サライ」を歌唱。歌声が響く中、総合司会を担当したフリーの羽鳥慎一アナウンサー(49)は、「今年の24時間テレビの開催についてはいろいろな意見があったと思います。ただ、私達は動くということを決断しました」と強調した。「2020年、誰もが困難に直面しています。もしこの番組を通して少しでも動こうという思っていただけたら幸いです」とメッセージを送った。

 寄せられた募金額は23日午後8時現在で5億5200万5762円。「少しずつ、少しずつ でも昨日よりは前へ」のテロップが映し出され、チャリティー企画「募金ラン」に参加した高橋尚子さん(48)と「チームQ」のメンバーが笑顔で手を振る中、番組が終了した。

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2020年8月23日のニュース