備忘録4

[ 2020年8月14日 08:00 ]

6月23日、第61期王位戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢2冠(左)と対局する藤井聡太七段(日本将棋連盟提供)
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 【我満晴朗のこう見えても新人類】

 ☆6月13日 対阿部健治郎七段(第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組最終局=東京・将棋会館)

 すでにプレーオフ以上が確定している藤井はわずか64手で勝利し、5戦全勝でリーグ終了。同日行われた紅組最終局で、こちらも5戦全勝の永瀬拓矢2冠と挑戦者決定戦で相対することになった。

 渡辺棋聖(当時)との棋聖戦開幕局を制したのが8日。中1日の10日には関西将棋会館で行われた王座戦2次予選決勝で大橋貴洸六段に敗れている。そして中2日。東京の将棋会館にとんぼ返りしての一戦だった。

 冒頭で紹介した通りの快勝だったのだが、意外にも当日掲載された原稿は40行(約400字)ほど。それまでは1局につきなんだかんだで100行以上執筆してきたので、多少なりとも拍子抜けの感があったのは確かだ。

 原稿の量とは全く関係なく、現場では相変わらずのドタバタ劇。白組、紅組が並行して対局を行うため、藤井戦の取材と、挑戦者決定戦で対戦する相手(この日は永瀬に決定)もケアしなければならない。

 どちらかが早めに終了し、コメントをとる…というのが理想的な展開だが、当然ながらことはそううまく運ばない。藤井―阿部戦の終局は午後7時5分。そして永瀬―本田奎五段の終局は午後7時6分! 将棋会館の階段を昇っては降りてあたふたした記憶しか残っていない。

 ☆6月23日 対永瀬拓矢2冠(第61期王位戦挑戦者決定戦=東京・将棋会館)

 127手で先手・藤井の勝利。これで木村一基王位=偶然にもこの日が47回目の誕生日=との30歳差対決が実現した。

 棋聖戦に続いて「引き立て役」となってしまった永瀬には同情の余地が大いにある。藤井のハードスケジュールは筆者も含めメディアが大々的に伝えてきた。だが永瀬の当時の対局日程を冷静に調べてみると…。

 21日 叡王戦7番勝負第1局(対豊島将之竜王・名人)=●
 23日 前述の王位戦挑戦者決定戦=●
 25日 竜王戦出場者決定戦1組(対佐藤康光九段)=●
 27日 王将戦2次予選(対近藤誠也七段)=○

 なんと、1週間で4局を指している。しかも静岡県今井浜で行われた21日の叡王戦は千日手指し直しなので、実質2局。翌22日に帰京し、以降も中1日での対局だ。さらに続きもある。この後、7日間のブランクでホッと一息ついたものの、7月5日の叡王戦7番勝負第2局では222手での持将棋を演じている。

 それにしても永瀬二冠、底知れぬスタミナの持ち主ではないだろうか。大好物のバナナに秘密が隠されているとにらんでいるが、さて。(専門委員)

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