古舘伊知郎 初の無観客トーキングブルースに「とってもやりづらい」

[ 2020年8月14日 20:57 ]

無観客トークライブ「トーキングブルース」を行った古舘伊知郎
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 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(65)が14日夜、配信限定のトークライブ「トーキングブルース」を行った。

 トーキングブルースは1988年から2003年まで開催していたトークライブ。14年の一夜限りの復活を経て、この7月に6年ぶりに開催する予定だったが、コロナ禍で延期。本人の「こんな今だからこそ語りたいことがある」という強い思いから、初の無観客開催となった。

 誰もいないライブ会場でマイクを握り、「こんなに集まってくれてうれしい。ギッシリだからね」とジョークを飛ばしつつ、「しゃべりづらいね、無観客は」と本音。コロナ禍の生活を大きなテーマとして話し、ちまたでとりざたされている「マスク美人」に関して「日本の女性たちが美を追究した結晶がマスクで際立っている」などと語った。

 途中から無観客とは思えないほどの熱弁ぶり。額に汗を浮かべながら、自身がデジタルに弱い話や若い人たち特有の言葉づかいに敏感に反応してしまう話などを速射砲のように続けた。

 最近の政治についても触れ、安倍首相の話し方に関して「言葉にえんび服を着せている。有事の際に伝わってこない」と指摘。小池都知事の話し方に関しては「どんなに丁寧にやっていても、上から目線に聞こえる」と話した。

 コロナ禍での新しい生活様式については「家族のハシの上げ下げまで、なぜ政治が介入するのか」と批判。感染拡大の可能性がある「Go To トラベルキャンペーン」については「Go To ロシアンルーレットキャンペーンと言ってほしい」と話した。

 最後はコロナ禍の根本問題に言及。「一番悪いのは、東京みたいな都会があるから。東京は24時間、3密になってしまった。地方は過疎ではなく『適疎』。これからは分散型になって、地方に出て行く時代になる」と力説した。

 ライブは約1時間半で終了。あらためて無観客に触れ「とってもやりづらい。今度、トーキングブルースをやる時は、コロナを撲滅させて、ギッシリ客を入れたい」と話していた。

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