俳優の渡哲也さん死去 78歳 肺炎「大都会」「西部警察」、石原プロ2代目社長

[ 2020年8月14日 19:25 ]

渡哲也さん
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 俳優の渡哲也(わたり・てつや、本名渡瀬 道彦=わたせ・みちひこ)さんが10日に都内の病院で肺炎のため死去した。78歳だった。島根県生まれの淡路島育ち。所属事務所によると、密葬は14日に執り行わたという。

 青山学院大在学中に浅丘ルリ子主演映画の相手役に友人が本人に内緒で応募。日活撮影所を訪問した際にスカウトされ、65年(昭40年)に映画「あばれ騎士道」で主演デビュー。翌年には、「東京流れ者」に主演。アクションスターとして人気を博した。

 吉永小百合との初共演映画「愛と死の記録」でブルーリボン賞新人賞を獲得。故石原裕次郎さんの2世と呼ばれ、リバイバル版の「嵐を呼ぶ男」にも主演した。68年からの「無頼」シリーズ6本は渡代表作となった。

 72年に石原プロに入社。73年8月にリリースしたシングルレコード「くちなしの花」が大ヒット。150万枚を売り上げ、全日本有線放送大賞金賞を獲得。74年の第25回NHK紅白歌合戦に初出場した。

 その後、テレビドラマに出演し、「大都会」(日本テレビ、76~79年)シリーズ、“大門軍団”の団長として活躍する「西部警察」シリーズ(テレビ朝日、79~84年)が高視聴率をマーク。87年に石原さんが亡くなると、石原プロの2代目社長に就任した。

 91年に直腸がんを公表。これを克服すると、05年には紫綬褒章を受章。11年に石原プロ社長を退任。同年スペシャルドラマ「帰郷」(TBS)では、弟の渡瀬恒彦さん(17年死去)と約40年ぶりの共演を果たした。

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2020年8月14日のニュース