「麒麟がくる」全44話死守!“完走”望む視聴者の期待に応え大河初の越年決定的

[ 2020年5月20日 05:30 ]

長谷川博己(中央)らが出演するNHK大河ドラマ「麒麟がくる」
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 新型コロナウイルスの感染拡大で撮影休止中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)が、当初の予定通り全44話で放送する方向であることが19日、分かった。放送は6月7日の21話をもって一時休止。放送再開は8月下旬となる予定で、最終回が来年になることは決定的だ。視聴者の期待に応えるためにも、制作陣は越年覚悟で撮影再開を準備している。

 収録は4月1日から休止中。再開については、緊急事態宣言が今月末に解除されることを前提に、早くても6月末になる予定。出演者からは「安全を期した上で撮影に万全の態勢で臨みたい」との声も上がっており、6月末から7月初旬の撮影に向けてロケ地などの調整に入る。

 「このスケジュールでは撮り切れず年内で終わることは不可能。戦国時代ではないですけど、現場も戦乱のような目まぐるしい忙しさになるでしょうね」(スタッフ)。ただ、視聴者からの「話数を減らさないで」「最後まできっちり見たい」との要望も多く寄せられ、スタッフも「裏切ることはできない」と一致団結している。

 一方、放送の中断期間が2カ月以上に及ぶことも判明。当初の東京五輪・パラリンピック期間に予定していた5週分を含めた10週分を休止する見込み。6月14日から見合わせるため、このプランでは再開は10週後の8月23日となる。ここから毎週1話ずつ放送すると、年内ギリギリまで放送しても40話まで。最終回を迎えるのは来年1月24日となる。

 越年となれば、暦年制で放送する大河ドラマでは初めてのこと。次期作品の「青天を衝け」の開始時期にも影響を与えることは確実だ。そうした影響を最小限にするためにも、局側は1週で2話分放送する案や、年末年始に特番を組む案も検討している。同局関係者は、「視聴者に44話をしっかり見ていただけることが大前提で進めていく」と、話している。

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2020年5月20日のニュース