岡江久美子さん「コロナかもしれない」不安漏らした翌朝に救急搬送

[ 2020年4月26日 05:30 ]

15年7月、インタビューに答えた岡江久美子さん
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 新型コロナウイルスによる肺炎のため23日に急死した女優の岡江久美子さん(享年63)が、今月6日に容体が急変する前に「コロナかもしれない」と周囲に語っていたことが25日、分かった。

 岡江さんは3日に発熱。その後、都内の自宅で様子を見ていたが発熱とせきが続いていた。関係者によると、「4日時点で(夫で俳優の)大和田獏さんもコロナを疑っていた」という。5日に岡江さんと連絡をとった知人は「岡江さんは“コロナかもしれない。人にうつしてはいけないので外に出ないようにする”と言ってました」と振り返った。

 呼吸困難に陥り、緊急搬送されたのは6日朝。関係者によると、すでに意識が混濁し、入院後すぐに人工呼吸器を装着するほど重症化した。知人は「大和田さんは“ありとあらゆる治療をしてくださった”と感謝されてました。それでも回復は難しかった」と指摘。容体が急変する新型コロナの危険性が改めて浮き彫りとなった。

 岡江さんは自宅待機中だった5日に知人と会話した際に「よくなってきた。部屋でじっとしてるね」とかすれた声で話していたという。別の知人は「岡江さんは乳がんになった時も“元気印だから、このまま公表しないでいる”と話していた。我慢強い性格だし、それで症状が悪化したとしたら悲しすぎます」と肩を落とした。

 スポニチ本紙の取材で、岡江さんが発熱した3日に、かかりつけ医の診察を受けていたことも分かった。がん、糖尿病、心臓病、高血圧など、基礎疾患がある人は37・5度以上の発熱が2日続いてから受診を相談するのが現行の指針。感染症が専門の中原英臣氏(山野美容芸術短大客員教授)は「発症した時点で検査できるマニュアルづくりが速やかに必要だ」と話した。

 検査を受けていない状態で急変を事前に察知することの難しさも指摘する。埼玉県で陽性判定後、自宅待機中に2人が死亡した事例を挙げ「もはや自宅待機で、コロナの急変に個人的に対処するのは不可能」と強調。「とにかくまずは検査。陽性者が滞在するホテルの態勢も整ってきているが、医師が24時間常駐しないと劇症化を救う手立てはない」と早急なシステムの見直しを訴える。岡江さんの死が、改めて医療体制の課題を投げかける形となった。

◇岡江久美子さん新型コロナウイルス感染経過◇

・19年末 初期の乳がんの手術を受ける
・20年1~2月 放射線治療を受ける
・4月3日 発熱。診察を受けた医師から4~5日様子を見るよう言われ、自宅待機
・5日夕 自身でコロナ感染を疑う
・6日朝 容体が急変し、都内の大学病院に緊急入院。集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着 PCR検査で陽性
・23日午前5時20分 新型コロナウイルスによる肺炎で死去
・24日午後5時20分 遺骨が自宅に戻る 

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