サザエさん実写「磯野家の人々」波平の“1本毛”史上初のCG表現!リアルな動き追求 作業は膨大1カ月

[ 2019年11月24日 07:30 ]

「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」で波平(伊武雅刀)の“1本毛”はフジ実写化史上初のCG表現(上)(下はCG処理前)(C)フジテレビ
Photo By 提供写真

 国民的アニメ「サザエさん」一家の20年後を描くフジテレビのスペシャルドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」(24日後8・00~9・54)で、俳優の伊武雅刀(70)演じる磯野波平のトレードマーク“1本毛”をCGで表現していることが分かった。フジの「サザエさん」実写ドラマで史上初の試み。同局の渡辺恒也プロデューサーに、その狙いを聞いた。

 フジテレビ開局60周年、アニメ「サザエさん」(日曜後6・30)放送50周年を記念した企画で、アニメの世界から20年がたった設定。カツオ(31歳/濱田岳)は野球選手や漫画家などを夢見ては挫折を繰り返し、今は商店街の洋食店でシェフをしているが、経営がうまくいかず。ワカメ(29歳/松岡茉優)はアパレル関係のデザイナーだが、なかなか自分のデザインが採用されず悩んでいる。就職活動中のタラオ(23歳/成田凌)はやりたいことが見つからず面接で玉砕の日々。

 波平(74歳/伊武)は定年退職を迎えて時間的余裕ができ、カツオたちの将来を今まで以上に案ずる一方、距離感の取り方が分からず歯がゆい思いを抱えている。フネ(70代/市毛良枝)は夫・波平と磯野家の人々の姿を温かな愛情で見守る。マスオ(48歳/西島秀俊)は出世したものの、中間管理職として板挟みの会社員生活。サザエとマスオの娘・ヒトデ(17歳/桜田ひより)は年頃の恥ずかしさでサザエと距離を取ってしまう。モヤモヤとした曇り空模様の磯野家に、明るい太陽のような笑顔を取り戻そうとサザエ(44歳/天海祐希)は奮起。盆踊り大会に家族みんなで参加しようと呼び掛けるが、天気予報によると急に発生した嵐が近づき…という展開。

 フジが「サザエさん」を実写ドラマ化したのは、1981年4月(星野知子がサザエ役)が最初。以来、今回で19回目になるが、波平の“1本毛”をCGで表現するのは初の試みとなった。

 渡辺プロデューサーは「モノマネやコスプレにはしないという今回の実写化に課したテーマがあったため、波平さんの“1本毛”はカツラで表現しないことにしました。かといって、例えば“1本毛”が風に揺れるリアルな動きを表現するのは、実際の髪の毛を使うのは技術的に難しく、何より伊武さんご本人に負担を掛けることになり、お芝居の妨げになります。それは避けたかったので、後からCGで足していくということになりました」と理由を説明した。

 ただ、作業量は膨大。CGプロデューサーの板垣洋好氏は「当たり前ですが、俳優さんが常に動いているので、トラッキング(俳優の動きを追跡すること)を取るのが大変でした。それに、例えば食卓の家族集合のシーンなど“引きの画”であれば、実際の髪の毛の“リアル1本毛”だと細くて見えないはずなんですが、それだと波平さんになりません。かといって太すぎたりして“ウソの1本毛”と受け取られないように、それでいて視聴者の皆さんに見える“1本毛”にしようと、ちょっとだけ太くしたり、ハイライト(光っている部分)を入れたり、試行錯誤しました。カット数も200近くあり、何人かで分担して作業を進めました」と苦労とこだわりを明かした。

 サザエさんの家の周りに街の背景を加えるなど、ドラマ全体のCG処理に要した期間は約1カ月半。そのうち“1本毛”のCG作業は約1カ月かかった。

 渡辺プロデューサーは「波平さんに関して、もう1つこだわったところは、タイトルにもある『磯野家』です。皆さんご存じの通り、サザエさん一家は磯野家だけでなく、フグ田家も含まれているのですが、今回は敢えて長い間、一家の長としてあの家を守り続けてきた波平さんの思いにスポットを当てるため、タイトルは『磯野家の人々』としました。磯野家の茶の間の一家団らんの風景が、かつてのようには見られなくなってきている20年後の磯野家の様子が、この物語の中でどのように描かれ、変わっていくのか、ご注目いただきたいと思います」とアピールしている。

続きを表示

「美脚」特集記事

「竹内結子」特集記事

2019年11月24日のニュース