元ラグビー日本代表・堀越正己氏 日本のアイルランド戦勝因は「ディフェンス」

[ 2019年9月29日 08:08 ]

鬼の一撃だ!!田中(下)と相手選手にタックルを見舞う中村(右)(撮影・吉田 剛)
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 元ラグビー日本代表の堀越正己氏(50)が29日、テレビ朝日の情報番組「サンデーLIVE!!」(日曜前5・50)に生出演。ラグビーW杯日本大会の「日本―アイルランド戦」で、世界ランキング9位の日本が同2位のアイルランドを19―12で破り、総勝ち点9として1次リーグA組の首位に躍り出たことに言及した。

 堀越氏は勝利のポイントについて「3―12になった後、全く点を取らせていないということで、ディフェンスが勝った要因の1つ」と指摘。「2人で1人を止めるダブルタックルがよかった。海外の選手はみんなフィジカルが強いので、1人が下半身にいって前進を止め、そのすぐ後にもう1人が上半身にいって自由を奪う」と話した。「1人に2人行ったら数的に不利になるのでは」という質問には「練習によって早く起き上がる、1人でも多く立っている状態をつくっている」と説明した。

 「MVPは?」という問いには、「(フッカーの)堀江(翔太)選手だと思います。タックルがすごかっったし、世界一のFWを誇るアイルランドに五分以上の戦いができた。その中でスクラムの中心として80分間出場し続けた」と答え「気持ちが強かった。それを支えたのが皆さんの応援、サポーターのおかげで日本代表は頑張れたんだと思います」と解説した。

 また、次戦のサモア戦に向け「サモアはフィジカルが強くてタレントがそろっている。ただイライラすると規律を守らなくなるので、イライラさせられれば。基本的には今回決まったダブルタックルで相手が前進できない、それでイライラさせて反則を誘って有利に進めていければ」と話した。

 試合では、WTB福岡堅樹(27=パナソニック)が、3点を追う後半18分に値千金の逆転トライ。その後は15人一丸のディフェンスでリードを守り切り、15年大会初戦で当時世界3位の南アフリカを破る大金星を再現した。1次リーグの最難関を突破したことで、目標の8強進出を大きくたぐり寄せた。

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