「壬生義士伝」宝塚で舞台化 望海風斗「この時代の人間としての大切さを出していけたら」

[ 2019年4月17日 16:58 ]

「壬生義士伝」「Music Revolution!」制作発表に出席した(左から)真彩希帆、望海風斗、浅田次郎氏、彩風咲奈
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 宝塚歌劇雪組公演「壬生義士伝」(脚本・演出/石田昌也)、「Music Revolution!」(作・演出/中村一徳)の制作発表が17日、都内のホテルで行われた。

 2002年に渡辺謙主演でドラマ化、03年には中井貴一で映画化され大きな話題となった浅田次郎氏のベストセラー小説を宝塚で舞台化する。

 南部藩の脱藩浪士で新選組隊士の吉村貫一郎を演じるトップスターの望海風斗(のぞみ・ふうと)は「この作品をやると決まった時の反響が大きかった。それだけ素晴らしい作品に雪組が出演できるのはうれしい限り。(観客は)土方、沖田、近藤、斎藤などに目が行きがちだと思う。(隊士が)出てきた瞬間、望海はどこだ?と思うかも。みんなを率いるリーダーでもない吉村貫一郎を中心としたことで、人としての在り方、この時代の中での人間としての大切さを出していけたら」と新たな挑戦が楽しみな様子。

 貫一郎の妻・しづ役のトップ娘役、真彩希帆(まあや・きほ)は「子供を持つ母として、夫を待つ妻としての強さという心の部分が観客に伝われば」と抱負を語った。今回、真彩は二役に挑戦する。

 浅田氏の小説を宝塚で上演するのは17年宙組公演「王妃の館」に続いて2作目。浅田氏は「(両作品は)コミカルな作品とシリアスな作品。奇しき因縁で、20年前の同時期に書いた2作品。今作は1年半連載し、400字詰め原稿用紙1200枚という長編小説だったが、日本人の魂をこの小説に込めた。舞台化を大変楽しみにしている」と期待を寄せた。

 また、ダイナミック・ショー「Music Revolution!」のテーマは「音楽」。「音楽」の持つ美しさと素晴らしさを迫力いっぱいに表現する。宝塚きっての“歌うまトップコンビ”と雪組生が一丸となって新たな世界を披露する。

 公演は、兵庫・宝塚大劇場で5月31日から7月8日まで、東京宝塚劇場で7月26日から9月1日まで。

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