モンキー・パンチさん逝く 既に近親者のみで葬儀 後日しのぶ会

[ 2019年4月17日 07:24 ]

死去したモンキー・パンチさん(2015年撮影)
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 人気アニメ「ルパン三世」の原作者で、漫画家のモンキー・パンチ(本名加藤一彦=かとう・かずひこ)さんが11日午後7時26分、肺炎のため死去した。17日朝、アニメ制作会社のトムス・エンタテインメントが伝えた。81歳だった。

 故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行ったという。後日、しのぶ会を予定。日時、場所は決定次第発表するとしている。

 世界的大泥棒ながら、半世紀以上も愛される“ダークヒーロー”ルパンを生み出し、漫画やアニメが大人も楽しめるジャンルとなる礎を築いたモンキー・パンチさん。

 高校卒業後に上京。電気関係の専門学校を経て、商社や貸本出版社などで働きながら同人誌を作った。アメコミに影響を受けた独特の画風が編集者の目に留まり、65年に漫画家デビューした。

 「モンキー・パンチ」は新人時代、漫画誌の編集長が命名。無国籍でシャレた画風からで、モンキーさんは「格好悪い」と抵抗したが一蹴されたという。

 「ルパン三世」は67年、漫画アクション(双葉社)創刊号で連載開始。主人公はアルセーヌ・ルパンの孫であり、大泥棒のルパン三世。従来なら“悪役”だが、アクションありコメディーありの、奥行きある世界観が読者の心をつかんだ。

 71年にアニメ化されると、幅広い年齢層の人気を獲得。連載開始から半世紀が過ぎた今も、新作アニメや映画が製作される国民的人気作となった。
 

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2019年4月17日のニュース