昨春入社MBSの三ツ広アナ 選抜で実況初担当に抜てき「ちゃんとした“商品”としてお届けできるように」

[ 2019年3月20日 18:46 ]

MBS三ツ広政輝アナウンサー
Photo By 提供写真

 MBSの新人、三ツ広政輝アナウンサー(23)が23日開幕の第91回選抜高校野球大会で実況を初担当する。大会第4日第3試合、東邦(愛知)―富岡西(徳島)で、CS放送GAORAと同大会公式サイト「センバツLIVE!」で放送する。

 同アナは明大軟式野球部で主将を務め、昨春入社した。1年目からの実況デビューに「視聴者にとっては1年目もベテランも関係がないので、デビューだけどデビューではない気持ち」と力強い。その上で「ちゃんとした“商品”としてお届けできるように」とあくまで完成度を追求する。

 現在はお昼の情報番組「ちちんぷいぷい」を担当。入社当初から情報番組だけでなく野球実況への意欲もアピールしてきた。
 将来の晴れ舞台に備え、過去の試合を音声を消して映像だけ見ながら1人実況したり、先輩アナに解説者役を務めてもらい過去の試合映像を見ながら実況を繰り返した。また球場に出向いて中継モニターを手元に置き、グランドで進行する試合展開を把握する「目の配分」のトレーニングも行ってきた。

 その甲斐あってか、先輩の近藤亨アナウンサーから1カ月前にデビュー戦を告げられ、「やっとという気持ちがある」。かつて憧れたアナウンサーが元TBSの林正浩氏。2009年のWBC決勝、日韓戦中継で、それまで不調だったイチローを励まそうとチームメートの亀井義行や川崎宗則がユニフォームのズボンをイチローと同様の履き方をしたエピソードを語った。

 「チームの雰囲気などがとてもよく伝わっていた。自分もそのように視聴者の見えない裏側などを取材してきっちり伝えていきたい」と意気込む。「“なぜこのプレーになったのか?”など、視聴者が気になったり疑問に思ったことを、解説者から上手く引き出したり、事前に取材した情報から紐解いたりするなどして、できるだけ疑問のストレスをなくす実況を心掛けたい」。自らの野球経験を土台に分かりやすく丁寧な野球中継に努めていく。

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2019年3月20日のニュース