「麻雀放浪記2020」 ピエール瀧容疑者サイドに損害賠償検討 協議も「一部始めております」

[ 2019年3月20日 10:38 ]

ピエール瀧容疑者
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 コカインを摂取したとして麻薬及び向精神薬取締法違反(使用)容疑で逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)が出演する映画「麻雀放浪記2020」(監督白石和彌)が予定通り4月5日にノーカットで劇場公開されることが20日、発表された。配給会社の東映が東京・銀座の本社で記者会見を開き、明らかにした。

 瀧容疑者は同作で、戦争によって東京五輪が中止になった2020年の五輪組織委員会の元会長を演じている。主人公の坊や哲が生きる昭和の戦後と2020年の戦後を結ぶ重要な役どころ。そのため編集でカットはできず、4月5日の公開まで1カ月を切った段階で再撮影も不可能なため、配給の東映など製作委員会で対応を協議していた。

 瀧容疑者サイドへの損害賠償請求について、同社のエグゼクティブプロデューサーの紀伊宗之氏は「損害賠償については検討しております。先方さんとのお話も一部始めております」とすでに協議に入っていることを認めた。前売り券の払い戻しについても「すでにチケットを売っておりますので、こういう事件があって、不愉快であれば、払い戻しには対応します」と説明した。

 会見では、作品出演に当たり、今回のように不祥事が起こった場合を想定しての明記が契約書にあったかについても質問が飛んだ。「出演者、特に今回のピエール瀧容疑者との出演契約にペナルティーの明文はされていません」とした。

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