乃木坂46 レコ大連覇 変革期に史上8組目の快挙

[ 2018年12月31日 05:30 ]

レコード大賞を受賞した乃木坂46(撮影・久冨木 修) 
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 「第60回日本レコード大賞」(主催日本作曲家協会)の最終審査会が30日、東京・初台の新国立劇場で行われ、乃木坂46の「シンクロニシティ」が大賞に輝いた。2年連続受賞は史上8組目で、公式ライバルのAKB48に並んだ。最優秀新人賞は現役大学生の演歌歌手、辰巳ゆうと(20)が受賞した。

 有終の美を飾った。昨年に続いて「乃木坂46」とコールされた瞬間、会場の客席にいた西野七瀬(24)は隣の白石麻衣(26)に抱きしめられた。笑う西野に、泣く白石。ステージに上がると、メンバー全員の涙につられるように、31日にグループを卒業する西野の目にも涙が浮かんだ。白石が「まさか、また大賞を獲れるとは思っていなかった」と話すと、西野は「今年一番うれしいです」と率直な思いを口にした。

 公式ライバルに肩を並べた。女性グループの連覇は11、12年のAKB48に続き史上2組目。その11年に結成し、12年のデビュー時から所属していたのが1期生の西野だ。「花道を飾らせてあげたい」とメンバーが団結して狙った連覇だった。

 ここまで平たんな道のりではなかった。4月にグループの人気をけん引した生駒里奈(23)が卒業。そして西野、若月佑美(24)ら同じ1期生が相次いで卒業を発表する一方、11月には11人の4期生が加入。キャプテンの桜井玲香(24)は「入れ替えが激しい時期に入ったけど、みんなで前に進んでいる」と変革期の真っただ中にあることを明かした。その中での快挙だった。どんな状況でも挑戦は続けた。7月には、音楽史上初めて神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場でコンサートを同時開催。7〜9月には地方のドーム&スタジアムで8公演を行い51万人を動員。今月1日には上海で初の海外公演を行うなど、活躍の場も広げた。今年はシングル3作が全てミリオンセールスを達成。大賞受賞曲「シンクロニシティ」(4月発売)は150万枚を突破した。

 平成最後の年に公式ライバルに追いついた乃木坂46。桜井は「さらに飛躍できるように頑張りたい」と意気込んだ。浜崎あゆみ(40)、EXILEしか成し遂げていない3連覇へ。新元号を迎える来年も、さらに加速して坂道を上り続ける。

 ◆乃木坂46 秋元康氏のプロデュースで12年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」でデビュー。2作目「おいでシャンプー」以来、最新作「帰り道は遠回りしたくなる」まで21作連続チャート1位。15年に紅白歌合戦に初出場。AKB48とは違い専用劇場を持たず、AKB48グループの選抜総選挙にも参加していない。

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