藤井六段、勝てば最年少&最速で七段昇段 相手は船江六段

[ 2018年5月18日 10:33 ]

勝てば最年少での七段昇段が決まる竜王戦ランキング戦5組準決勝の対局に挑む藤井聡太六段
Photo By スポニチ

 高校生プロ棋士・藤井聡太六段(15)が勝てば最年少での七段昇段が決まる、竜王戦ランキング戦5組準決勝が18日午前10時、大阪市内の関西将棋会館で始まった。持ち時間は各5時間。同日深夜に終局する見込み。

 藤井は勝てば4組への昇級が決まり、「連続昇級で昇段」の規定により、最年少(15歳9カ月)と最速(1年7カ月)での七段棋士となる。これまでの記録はいずれも加藤一二三・九段(78)が持つ、17歳3カ月、2年8カ月。

 対局相手の船江恒平六段(31)は竜王戦や名人戦など8大タイトルの獲得こそないものの、一般棋戦の上州YAMADAチャレンジ杯と加古川青流戦の優勝経験がある実力者。さらに“藤井キラー”としても名を挙げている、井上慶太九段(54)の一門でもある。

 注目の対局でもあり、朝から報道陣は22社50人が集結した。対局場には藤井が先に9時42分、いつも通りに一礼してから静かに入室。対照的に船江は、関係者に2度「おはようございます」と丁寧にあいさつしてから7分遅れで入った。振り駒で先手は船江に。開局前に互いに頭を下げる際も船江が「御願いします」と一言発したのに対し、藤井は無言のままだった。

 船江の所属する井上慶太一門は、同じ門下の菅井竜也王位(25)、名人戦挑戦者経験のある稲葉陽八段(29)に井上を加えた対藤井戦の成績がこれまで3勝0敗。船江が勝てば、通算成績75勝12敗(17日現在)で勝率8割6分2厘(同)という圧倒的な数字を残す藤井に対し、一門のプロ棋士4人全員が負けずに全勝するという“快挙”を成し遂げることになる。

続きを表示

2018年5月18日のニュース