たかたかし氏回想 西城さんと初対面からオーラ まるで米ミュージカルスター

[ 2018年5月18日 08:44 ]

西城秀樹さん死去

死去した西城秀樹さん
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 「おまえとふたり」「あばれ太鼓」など演歌の大ヒットで知られる作詞家・たかたかし氏(83)が、作詞家に専念するきっかけをつくった歌手が西城さんだった。

 さまざまな仕事を経て、放送作家として働いていた1971年ごろ。親しいレコード会社のディレクターから「今度、広島の沢田研二と言われている子を出すから、(詞を)書かないか」と言われた。上京してきた西城さんとレコード会社で初めて面会。「背がすらっと高く、あいさつもハキハキしている好青年。何かオーラみたいなものを感じた」という。

 「格好いいなあ」という印象を抱き、「麻生たかし」のペンネームで書いたのが、「恋する季節」という72年3月25日に発売された西城さんのデビュー曲。「声に凄く特徴がある。押しつけがましくなく、突き抜けている声」に魅了された。当時よく見ていた米国のミュージカルのスターを西城さんの姿に重ねたという。第2弾「恋の約束」、第3弾「チャンスは一度」と書き、73年5月の「情熱の嵐」、同12月の「愛の十字架」と西城さんのヒット曲を連発した。それとともに自身も放送作家の肩書をはずし、「作詞家・たかたかし」として踏み出すことになった。

 「自分を世に出してくれた大恩のある歌手。もうちょっと付き合ってもらって、大人の歌を書きたかった」と早すぎる別れを惜しんでいた。

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2018年5月18日のニュース