藤井七段誕生 最年少&最速昇段!“苦手一門”の船江六段下す

[ 2018年5月18日 20:58 ]

笑顔で感想戦を行う藤井聡太七段
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 高校生プロ棋士・藤井聡太六段(15)が18日、大阪市内の関西将棋会館で行われた竜王戦ランキング戦5組準決勝で船江恒平六段(31)に72手で勝利。規定を満たして最年少(15歳9カ月)、プロ入りから最速(1年7カ月)で七段に昇段した。

 七段昇段におけるこれまでの最年少、最速記録は、いずれも加藤一二三・九段(78)が持つ17歳3カ月、2年8カ月だった。藤井は16年10月に四段に昇段し、今年2月1日に五段に昇段、同17日に六段にスピード昇段した。

 この日の相手は、これまで一度も勝てず“鬼門”となっていた苦手井上慶太九段(54)の一門の船江六段だったが、後手番で、角換わりから2筋で激しい攻防を展開。最後は一般棋戦2度優勝経験のある実力者を押し切った。

 藤井は同組決勝で石田直裕五段(29)と対局する。

 ◆藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれの15歳。杉本昌隆七段門下。5歳で祖父母から将棋を教わる。小4で奨励会入りし、16年9月までの三段リーグを1期で通過。同年10月1日に14歳2カ月で史上5人目の中学生プロ棋士となり、加藤一二三・九段が持っていた14歳7カ月の最年少記録を62年ぶりに塗り替えた。17年6月には公式戦連勝記録歴代単独1位の29連勝を達成。今年2月、棋戦最年少優勝を果たした。得意戦法は角換わり。名古屋大学教育学部付属高1年。

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